日本を代表するアウトドアブランドであるモンベル。
実はモンベル、冒険者を応援するためにチャレンジ支援プログラムというものを行っているんです。
僕も、自転車での日本一周に向けてこのプログラムに申請したところ採択されました。
この記事では、いま冒険を検討している皆さんに向けて、応募のポイントなどこのプログラムを徹底的に解説します。
この記事でわかることは以下の通りです!
- プログラム概要
- 実際の採択までの流れ
- 採択後の流れ
- モンベル側のメリット
- サポートを受ける側のメリット
- 応募に際しての注意
それでは順に説明していきます!
モンベルチャレン支援プログラム・概要
モンベルが提供しているこのプログラムについて、一言で言うと
「あなたの冒険を何かしらの方法でモンベルが応援するよ!」
といったものです。
モンベルのHPには以下の記載があります。
辺境・未踏の地へ、それぞれの夢を抱いて多くの人たちが冒険・探検の旅へと出かけていきます。モンベルはその目的達成をサポートするプログラムを提供しています。
https://about.montbell.jp/social/challenge/
対象となる活動についても同様にサイトに説明があります。
自らの限界に挑む独創的な冒険・探検活動。自然保護活動、社会福祉活動、地域貢献、野外教育など、自然と関わりがあり、社会的貢献度の高い活動。
https://about.montbell.jp/social/challenge/
つまり、「今までにない、社会に何かしらの価値を提供できる冒険」と言い換えられますね!
次に、サポートの手段は以下の3つに分かれています。
- 商品の特別価格での提供
- 商品の無償提供
- 資金提供
HPに基準等は記載がありませんが、採択されたいろいろな方のサイトを確認する限り、「かなり社会性が高い」かつ「場所が外国など冒険性がきわめて高い」プロジェクト以外は、1番の商品の特別価格での提供にて採択されているようです。(バンバン落選もするみたいです)
ちなみに自分も1番の特別価格での商品提供にて採択されました。
詳細なパーセンテージ等は規約で公表できませんが、新品であったらどこで買うよりも安くモンベル商品を購入することができます。
次に申し込みまでの流れについて解説します。
チャレンジ支援プログラムの実際の採択までの流れ
実際の採択までの流れは大きく分けて以下の通りです。
- 応募書類提出
- 審査
- 可否の連絡
応募書類提出
応募の第一歩!応募書類を提出しましょう。
応募書類は以下の5つが必要です。
【必須】応募用紙(所定の書式)
https://about.montbell.jp/social/challenge/
【必須】希望商品リスト(所定の書式)
【必須】収支予算計画書(所定の書式)
【必須】行動計画書(書式は任意)
【必須】過去の活動がわかる資料(書式は任意)
上から、「プロジェクトの概要」「それに伴い何が必要か」「プロジェクトの詳細」をモンベル側に最大限伝えられるように書きましょう。
ちなみに、僕の場合は一番下の過去の活動がほとんどなかったため、プロジェクトを意識する前の経験・体験をかなり無理やりに紐付けて提出しました。笑
審査
無事提出が完了!した後はモンベル側の審査が待っています。
ここでは人事を尽くして天命を待つ。です。
できることをやり切ったらモンベル側からの連絡を待ちましょう。
ちなみにダメ元ですが、審査前に担当の方にプレゼンができないかお願いしましたが、無事断られました。笑
大人しく待つが吉です。
可否の連絡
審査後に可否の連絡が来ます。
HPには連絡の目処について以下のような記載があります。
2月末締切 ⇒ 4月末までに審査&発表
https://about.montbell.jp/social/challenge/
5月末締切 ⇒ 7月末までに審査&発表
8月末締切 ⇒ 10月末までに審査&発表
11月末締切 ⇒ 翌年1月末までに審査&発表
僕の場合は、11月30日に書類をメールにて送り、採択のご連絡をいただいたのは、12月15日でした。
他の記事を書いている方も2週間から3週間ほどで連絡が来ているみたいです。しかし絶対はないので催促等はせずに、気長に待ちましょう。
チャレンジ支援採択後の流れ
採択後の流れについては、あくまでも自分の場合であるためあくまでご参考程度にしてください。
採択後の連絡をもらった後の流れは大きく分けて以下の通りです。
- 同意書提出
- 申し込み商品確定
- 振り込み
- 商品発送
- 活動報告書・商品使用イメージ写真の提出(活動後)
サポートを受けるに際して、注意事項や規約などの同意書を提出します。
その後、申し込み商品を確定します。僕の場合は、申し込み時からかなり大きく商品の変更をお願いすることになりました。大きなジャンルが変わらなければ大丈夫のようですが、確実ではないため、これから申し込む方は旅を想定して確定させた後の申し込みをおすすめします。
商品を確定させたら、商品代金を振り込み、オンラインストアより商品が発送されます。
他の採択ブログを見る限り手渡しの方もいらっしゃるため、コロナウイルスの影響で現在は発送という手段なのかもしれません。
プロジェクトを終了させた後に、活動報告書と商品イメージ写真を提出しましょう。
実際に、撮影した写真がオンラインストアやモンベル公式SNSのトップ写真に使用された方もいらっしゃるようです。写真家を目指している方はもちろんですが、そうでない方も今後の活動につなげられますね。
モンベル側のメリット
このプログラムに採択していただきましたが、1つの疑問が残りました。
「なぜモンベルはお金にならない可能性が高いプログラムをやっているのか」
この問いについて、自分なりに考察しました。
理由として以下3つを考えました。
- 社会貢献活動の一貫
- 実は相当な節約になっている
- 冒険者を応援する想いから
社会貢献活動の一貫
モンベルは社会貢献活動に力を入れている企業です。アウトドアにまつわる様々な活動や団体を支援しています。その活動の一貫として応援してくれているんだと思います。
実は相当な節約になっている
このプログラムに申し込み採択された人は、当該商品の使用イメージ写真を提供する必要があります。
そして実際にそこでの写真がモンベルオンラインストアや広報誌、SNSなどで使用されることがあるようです。
例えば、モンベルがロケ隊を組んで同じような写真を撮影しようとしたら、カメラマンからモデル、スタッフまで1日で人件費だけでも相当な額がかかります。モンベルにとっては低予算で土の匂いがするリアルな写真を得ることができます。
冒険者を応援する想い
色々と穿った考え方をしてみましたが、結局この理由が一番大きいんだと思います。
モンベル創業者の辰野会長は、東洋経済によるインタビューを受けた際に、以下のように答えています。
冒険って(中略)”夢”と同意語だと思うんです。
https://toyokeizai.net/articles/-/203436?page=5
夢を持って楽しもうとしている人を純粋に応援する、そんなモンベルの想いがこのプログラムはあるんだと思います。
辰野会長が書かれた「モンベル7つの決断」はとても面白かったです。是非旅に出る前に読んでみてください。
きっとモンベルのことがもっと好きになるはずです。
モンベルのサポートを受ける側のメリット
次に、サポートを受ける側、つまり私達にとってのメリットはなんでしょうか?
大きく分けて2つ考えられます。
- 金銭的に予算を浮かせることができる
- 具体的に計画を立てることができる
金銭的メリット
当たり前ですが、いくらか補助してもらえるだけでもお金のない旅人にとってはとてつもなく大きなメリットです。
そしてそのメリットは商品の金額が大きくなるにつれて大きくなっていきます。
日本一周でよく言われるのは「テントと寝袋にはお金をかけておけ」です。野宿中にテントと寝袋は家と布団の役割を担います。
そしてそのテントと寝袋は、良いものを買おうとすると思っているよりもお金がかかります。
元から持っていない人が用意するときに、多少なりとも補助を受けられるメリットは相当大きいです。
具体的に計画を立てることができる
「いつかやりたい」と言いつつ、まだ取り組めていないことってありませんか?
その一番の原因って「期限を切っていない」ことだと思います。
モンベルのプログラムは出発時期によって申し込み期限が決まっているため、ずっと温めているだけだった冒険について、具体性を持たせて計画することができます。
僕は春に出発する必要があったため必然的に11月末までにある程度形にする必要があり、かなり進めることができました。
「冒険したいなあ」「一生のうちにこれだけはやっておきたい!」と漠然に思っているあなたにこそ、モンベルのプログラムはおすすめできます。
モンベルチャレン支援プログラム・応募に際しての注意
応募に際しての注意はただ一つ!「締め切り期限に気をつけろ!」です。
先述した内容と重複しますが、出発時期によって提出期限が決まっています。
2月末(6月以降に開始する活動が対象)
https://about.montbell.jp/social/challenge/
5月末(9月以降に開始する活動が対象)
8月末(12月以降に開始する活動が対象)
11月末(翌年3月以降に開始する活動が対象)
僕は提出期限に11月25日に気付き、めちゃくちゃ急いで11月30日に提出しました。
今後申し込む方が、もっとじっくり計画立てられるように、締め切り期限だけは意識することをお勧めします。
最後に
かなり適当なことを書いきましたが、今回チャレンジ支援に採択してくださったモンベルには感謝しかありません。
このプログラムに申し込む!と決めてから、自分のプロジェクトについて具体的に細かい部分まで詰めて考えることができました。
今後、このプログラムに申し込もうと考えている人、また何かしら夢はあるものの形にできていない人が申し込む際に何かしらの一助になれば嬉しく思います。