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ヒトのハナシ

想いを持って変化を起こそう、大切に保存しようと行動している人たちにスポットライトを当てたい。
そんな私たちの想いを形にした特集です。
想いを持って行動する人は、他の人に影響を与えます。そしてその人も自分なりの想いを抱き行動する。そんな素敵な循環の一歩を一緒に踏み出してみませんか。

  • 「受け継いで今後に繋いでいく」北海道・清里町でじゃがいも焼酎を造る廣谷さんの想い

    世界自然遺産知床からほど近く斜里岳が悠然とたたずむ美しい町、北海道・清里町。 ここには、自然豊かな清里町の恵みを最大限活かした焼酎造りを営む「清里焼酎醸造所」があります。 そこで主査として清里焼酎醸造所を統括する廣谷さんは、ある想いを持って焼酎造りに取り組んでいます。 今回は廣谷さんに、綿々と受け継がれてきた焼酎造りにかける想いや、今後の展開についてお話をお伺いします。 清里焼酎醸造所主査・廣谷さん 清里焼酎醸造所1975年に、「清里町産として誇れる特産品が欲しい」という町民の声から、日本で初めてとなるじゃがいも焼酎造りを開始。原材料のほとんどが清里町産であり、製造開始から約50年経つ現在でも、町民の間で広く愛されています。2014年にはリブランディングを行うなど、今後さらに世に広まっていくことが期待されます。 清里焼酎醸造所ご提供写真 詳しくはこちらの記事をご一読ください。▼清里焼酎醸造所・じゃがいも焼酎の記事はこちら!<紹介記事リンク> ご経歴:醸造学科を卒業し焼酎の道へ ー本日はよろしくお願いいたします。まずは簡単にご経歴をお伺いできますか? よろしくお願いします。 北海道網走市で生まれ育ち、高校時代に「発酵」に興味を持ちました。その後、東京農業大学醸造科学科に進学して微生物について学びました。 大学卒業後にご縁があり、北海道に戻ってきて、この焼酎蔵で働いています。 現在は勤めてから15年が経ち、主査として「焼酎造り」に広く携わっています。 ーなかなか面白いご経歴ですね!なぜ高校時代に「発酵」というニッチな分野に興味を持たれたのでしょうか? 大きく何かきっかけがあったというわけではないのですが、理由の一つに、お酒などの発酵食品に興味があったことが挙げられます。 また、今でいうSDGsのような環境的持続性を考えるなかで、これからの社会において「発酵」は重要で、微生物を使った醸造学が盛り上がるのではないかと思いました。 専攻としては「酒造り」ではなく、微生物を使った「環境改善」がテーマでしたが、当時学んだことは今でも仕事に繋がっています。 ー先見の明がすごいですね!大学で学ばれた後に、就職に際してUターン(地元に帰って働くこと)されたんですね。 高校時代まで北海道で暮らしていて、働くならやっぱり自分の生まれた場所で働きたいという思いがありました。 その当時、この清里醸造所も後継者がいないということで大学の醸造科に募集をかけていまして、そこで私が手を挙げた形です。 当時の所長は、事業を始めた頃から焼酎造りを一身に受け持ってこられた方で、お酒造りの知識や設備が全く何もないところから、設計など醸造を確立されたんです。 話を聞いてみて、「この人の下でなら働いてみたい」と思い、ここで働くことにしました。 清里焼酎醸造所ご提供写真 新しい焼酎のあり方を考える:リブランディングへの取り組み ー焼酎造りに携わって15年、さらに現在は主査という立場で焼酎造りを統括されていらっしゃいますが、具体的にどのようなお仕事をされていらっしゃいますか? あまり大きくない醸造所ということもあり、醸造から販売まで、自分ができることはなんでも手広く携わっていますね。 醸造のシーズンは醸造にかかりっきりになってしまいますが、それ以外のシーズンは展示商談会に出展したり、取引先への挨拶周りも行っています。 ーこれまでの15年間で印象深い取り組みはありましたか? 2012年ごろから、じゃがいも焼酎全体のリブランディングに取り組みました。 新しい焼酎のあり方を考えながら、職場環境の変化もあったので、変化が多く大変な時期でしたね。 <リブランディングとは・カード挿入> 清里焼酎醸造所ご提供写真 ーデザインがとにかくかっこいい!リブランディングに取り組んだ理由や背景は何かあったのでしょうか? 2003年から続いていた本格焼酎ブームの落ち着きによって売り上げが目に見えて落ちていたことと、その施策として商品種類を増やしていたことがあります。 売り上げに対して何か手を打たなければいけないと考えていました。 そのうえ、商品種類が増えれば増えるほど経費がかかってきますし、デザイン的なばらつきも気になっていたので、デザインを変更できないか、個人的に取り組んでいました。 そんなとき、当時江戸川大学の教授だった、ローカルデザインの第一人者である鈴木輝隆氏のご助力をいただくことになり、デザイン事務所と一緒に焼酎全体のリブランディングに取り組むことになりました。 清里焼酎醸造所ご提供写真 ーリブランディングにおいて廣谷さんはどのような関わり方をされたのでしょうか? デザインをするにあたって、私たち清里町がどのようなことを伝えたいのか、また何を軸にするのかということを明確にする必要がありました。 デザイナーの方にも実際に清里町に来ていただいて、清里町の景観をはじめとした街のイメージを掴んでいただき、私たち職員だけでなく一般の町民の方々を巻き込んで、その軸を決めていきました。 新しいロゴやボトルデザイン、コンセプトに至るまで、全てそのとき決めた軸を中心に作られています。 ▼詳しいリブランディングの話はこちらの記事をご一読ください。 <紹介記事へのリンク> 「受け継いで今後に繋いでいく」廣谷さんの想い 50年近く伝統が続くじゃがいも焼酎を、ただ守るだけでなく、より広く伝えるために“攻め”の施策に取り組む廣谷さん。ここからは廣谷さんの想いについてお話をお伺いします。 ー焼酎造りに携わって15年、さらに現在は主査という立場で焼酎造りを統括されていらっしゃいますが、どのような想いでいらっしゃいますか? これまで50年近く、町民に愛されながら綿々と受け継がれてきたじゃがいも焼酎を受け継いで今後に繋いでいくというのが私の使命であると思っています。 ー素敵ですね!そのような想いをお持ちになった理由は何でしょうか? そもそもじゃがいも焼酎ができたきっかけが、町民の「清里町産として誇れる特産品が欲しい」という想いなんです。 そして、そのような町民の想いをじゃがいも焼酎の生みの親である故・長屋氏が何もない状態からカタチにしていきました。 そのような綿々と紡がれた想いを引き継いだからこそ、清里町が存続する限りじゃがいも焼酎を造り続けていきたいと思います。 そして、これまでの担当者がゼロから作り上げた焼酎の造り方や売り方などを含めて今後の世代に繋いでいきたいですね。 世界を見据えて足元を固める ー今後、そのような想いを伝えていくためにどのような人々に届けたいと思いますか? 第一に、焼酎好きの方に「こんな焼酎もあるんだよ」とお知らせしていきたいです。 それに加え、北海道の本格焼酎に馴染みのない人たちがたくさんいるので、「北海道の地酒としてこんなものがあるんだよ」というのを広く知っていただきたいなと思います。 とはいえ、じゃがいも焼酎の認知度自体がまだまだ低い状態です。 じゃがいも焼酎ってこういうものなんだよ、というところから丁寧に伝えていくことが必要だと考えています。 ー2014年には大々的なリブランディングも行われていますよね。リブランディングをされていかがでしたか? 前のデザインだと焼酎好きの方が買っていくイメージが強かったんですけど、デザイン変更後は普段焼酎を飲まない人にも手に取って選んでいただけるというパターンが増えてきましたね。 本格焼酎は「癖が強い」「飲みづらい」というイメージが先行していますが、うちのじゃがいも焼酎は親しみやすく、焼酎を飲みたがらない方にも受けやすい仕上がりにしています。 品質の特徴とパッケージがぐっと近づいたことで、お客さんにも手に取っていただきやすくなりました。 ー僕もパケ買いしてしまいました!(笑)商品メッセージに「焼酎を世界のスタンダードに。」とありますが、世界を見据えていらっしゃるんでしょうか? ありがとうございます!(笑) でも、世界的に見れば焼酎自体はまだまだニッチでこれからの段階です。 ただ、世界中にあるお酒のなかでも、同じジャンルでこれだけ原材料の幅がある蒸留酒は非常に珍しいんです。そのなかでも、微生物や麹を使って造る焼酎は非常に稀だと言われています。 「SAKE」や「ジャパニーズウイスキー」が世界的にも高く評価されていますが、それらの人気に焼酎も続いていきたいですね。 ー世界に広がるじゃがいも焼酎、楽しみです!今日はありがとうございました! 取材の終わりに たくさんの人の想いのバトンが形になったじゃがいも焼酎「北海道・清里」。 ただ伝統を守るだけでなく、今後の未来を見据えて一本一本丁寧に造られていました。 丸みを帯びた優しい味わいで、これまで焼酎に触れてきていない人にもおすすめです。 知床に行ったら絶対に飲んでみてほしい、そんな逸品でした。 <購入リンク挿入>

  • 「水中世界を楽しんでほしい」北の大地の水族館館長・山内創さんの想い

    北海道北見市から車で1時間ほどの場所にある「北の大地の水族館(山の水族館)」。 ここは他の水族館とは一味違う、館内には来館者を楽しませる仕掛けだらけの「徹底的にふざける」水族館。 その背景には、2012年のリニューアル当初から中心にいる山内さんの姿があります。 今回は山内館長に、北の大地の水族館にかける想いや、さまざまな仕掛けの裏側についてお話をお伺いします。 北の大地の水族館館長・山内創さん 北の大地の水族館1978年に開業。2012年には水族館プロデューサーである中村元氏が手がけ、リニューアルオープン。「滝つぼ水槽」を代表とする目を引く水槽や独自性のある展示など、来館者を楽しませる仕掛けが各所に散りばめられています。 ご経歴:移住して水族館の館長に ー本日はよろしくお願いします。まず簡単にご経歴のご説明をお伺いできますか? よろしくお願いします! 愛知県で生まれ、小さい頃から魚をはじめとする生き物が大好きでした。 自分で生き物を育てていた経験から、いつか水族館の飼育員になりたいと思っていました。 大学では海洋系の学部に所属し、その後にここ、北の大地の水族館にて採用され、小さい頃からの夢を叶えることができました。 ー縁もゆかりもない北海道に移住ですか!不安はありませんでしたか? 当時は「どこでもいいから水族館で働きたい」という思いの方が強かったです。 むしろ小さい頃からの夢を叶えられるということで高揚感もありました。 働き始めてからスタッフやお客さんなど、いろいろな人と関わることで、よりこの水族館のことが好きになりましたね。 今は館長として、普段の水族館の運営からさまざまな企画まで携わっています。 「とにかく水族館を楽しんでほしい」 2012年のリニューアル当初より水族館の運営に携わってきた山内さん。水族館での勤務を通して、館長になった現在まで、ある想いを大切にしていると言います。 すごくシンプルですが「とにかく水族館を楽しんでほしい」という想いで普段お客様と接しています。 「どうやったら楽しんでもらえるか」、それだけを考えて館内での仕掛けやさまざまな活動に取り組んでいます。 ーその想いを抱くようになったきっかけは何かあったのでしょうか? 実際に水族館で働いた経験が大きいです。 それこそ学生時代は「水族館は生物を見せる場所であって、生き物のことを正しく伝えることが重要」だと考えていました。 でも働き始めてから、お客さんがすごく楽しんでくれている姿を見る機会がたくさんありました。 そのときに「水族館は訪れる人にとって、ただいるだけでも楽しい場所なんだ!」と気付きました。 私自身は魚がすごく好きで、魚を見ているだけで楽しいんです。 でも、一般の人がそうでないことは、知識として知っていても実感はなかったんですね。 実際に働き始めて、老若男女いろいろなお客さんの姿を見て、「別に魚を好きじゃなくても楽しんでくれているんだ!」というのをちゃんと感じることができました。 だからこそ、魚が好きではない人にも楽しんでもらえるような、親しみやすい水族館を目指しています。 ーそうなんですね。それでいうと館内のさまざまな仕掛けでは「楽しませてやる」という気持ちをひしひしと感じます。(笑) 結局、水族館が楽しくないと魚のことを知ろうと思ってもらえないんですよね。 ポップなどの仕掛けを通して「楽しかったね!また来たいね!」と思わせることで、魚を好きになってもらう第一歩になるんじゃないかと思います。 そして「あの水族館楽しかったね」の思い出の中に一つでも、「そういえばさ、あの魚って〇〇らしいよ。」といった会話があれば嬉しいです。 普段は「どうやったらお客さんに楽しんでもらえるか」ばっかり考えていますし、だからこそ、LINE風の紹介やプロフィール帳を模した展示などを作って、楽しんでもらえるように心掛けています。 「全力でふざける」さまざまな仕掛け 山内さんが館長を務める「北の大地の水族館(山の水族館)」には、「とにかく水中世界を楽しんでほしい」という想いをカタチにしたさまざまな仕掛けがあります。 その仕掛けについて「全力でふざけることが大事」と話す山内館長。 最大公約数を狙うのではなく、刺さる人にとことん刺さるように作られているんです。 だからこそ、北の大地の水族館では他の水族館では見ることができない珍しい仕掛けを楽しむことができます。 その一つが「館長が出てくるボタン」。 ーTwitterでもバズっていた「館長が出てくるボタン」。なぜ始められたのでしょうか? さまざまな狙いはありますが、最初はとにかく暇で作りました(笑) このボタンは2020年の7月に設置したのですが、当時は緊急事態宣言による休館や、開館していてもお客さんが来ない状態が続きました。 やっぱりお客さんに楽しんでもらうことが自分の楽しみなので、お客さんが来ないと寂しくてかまってほしくて、勝手に設置してしまいました。(笑) 設置当時は面白がってもらえるかな、とは思っていましたが、まさかこんなにバズるとは思っていませんでした。 ーちなみにどのような狙いがあったのでしょうか? 館内でのコミュニケーションを増やすことが狙いでした。 当館は小さな水族館で20〜30分で一周してしまうんです。 でも、小さい水族館の中でお客さんとのコミュニケーションを増やすことで、滞在時間も増えて満足度も高くなる。 そしてさらに、私たちが伝えたいことを伝えやすくなると考えました。 ー結構押されるお客さんは多いんですか? 正直なところあまりいません。月に10回ほどです。 押してくれるお客さんも、「これを聞きたい!」という内容があるというよりも、この発想を面白がってボタンを押してくれる方ばかりですね。 「面白かった展示は?」「好きな魚は?」など、私から質問することもあります。 とにかく水族館を楽しんでもらうきっかけになっていたら嬉しいです。 北見市民に愛着を持ってもらえる水族館をめざす 山内さんの「楽しませたい」という想いはとどまるところを知らない。 今後の展望を話していただきました。 ー今後、その想いをどのような人に届けていきたいといった展望はお持ちですか? 水族館の足元である北見市の人たちに「地元の水族館」という意識を持ってほしいです。 北見市は10数年前に一市三町が合併してできた道内で一番広い自治体なんです。 端から端まで100kmもあるほど広く、しかも水族館はその端に位置します。 北見市内には、北の大地の水族館が北見市の施設だと認識していない人がたくさんいます。 それってすごくもったいないし、寂しいですよね。 今はとにかく北見市の市民に「まちの水族館」だと感じてほしいです。 きっと観光客も、地元の人が楽しいよって言ってるところに行きたいのではないかと思います。 ー素敵ですね!今後北見市の人たちに対して何か新しい仕掛けは考えられていらっしゃいますか? 今年でリニューアルオープンから10年を迎えますが、その10周年記念事業として「出前水族館」を開催します。 とても広い北見市、その中の一つ一つの自治体をまわって、一日水族館をお楽しみいただきます。 移動式だからこそ楽しんでいただけるような、さまざまなコンテンツを用意しています。 ▼出前水族館について詳細はこちら!https://www.city.kitami.lg.jp/administration/news/detail.php?news=854 他には、より親しみやすい水族館になるためにガイドツアーができたらいいなと考えています。 ぜひそのツアーの中でも全力でふざけて楽しませていきたいですね。 ー山内さんの「全力でふざける」。今後も楽しみにしています!今日はありがとうございました。 取材の終わりに 今回訪れた「北の大地の水族館」。 小さいながらもその密度は今まで体感したことのないほどで、「楽しんでほしい」をピュアに突き詰めた、山内さんをはじめとする飼育員の方々の努力を垣間見ることができました。 今回の取材で2回目の来訪。きっと3回目のタイミングは思ってるよりも早く来るのだろう。 ぜひ道東に行くときは一度訪れてみてください。

  • 琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持つ木造帆船サバニを体感できる「HENTONA SABANI」

    穏やかな空気が広がる沖縄本島北部に位置する大宜味村。耳をすませば、水の音と鳥の鳴き声が聞こえてきます。 いつもの観光とはちょっと違う、沖縄ならではの体験を求めている方におすすめなのが、ここ「HENTONA SABANI」。 HENTONA SABANIでは琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持つ「木造帆船サバニ」を体験することができます。 当記事では体験の概要のご紹介から、実際に体験したHENTONA SABANIの魅力をお伝えいたします。 「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」 ツアーガイドを担当してくれるのは船長の邊土名 徹平(へんとな てっぺい)さん。 邊土名さんは「木造帆船サバニの魅力をより広い世界、より遠い世代へ伝えていく」ために2020年にHENTONA SABANIを立ち上げました。自身がサバニをきっかけに幸せに出会った経験から想いに至ったそうです。 HENTONA SABANIではサバニ大工として造船を行うとともに、帆かけサバニツアーも催行されています。 そんな邊土名さん、「一度サバニに乗れば絶対に魅力を感じてもらえる」と熱く語ります。そこでここからは邊土名さんに伺った木造帆船サバニの魅力やHENTONA SABANIで体験できるツアーについてご紹介いたします。 ▼邊土名さんの想いを伺った記事はこちら! https://spark-pjt.com/post-528/ 木造帆船サバニとは?そしてその3つの特徴的な魅力 今回の記事の主役である「木造帆船サバニ」。 そもそもサバニとは何なのでしょうか?また邊土名さんが伝える木造帆船サバニの魅力はどこにあるのでしょうか? ここでは簡単に木造帆船サバニの概要と魅力について解説します。 実用的に活躍してきたサバニ 木造帆船サバニとは沖縄や周辺の島々で古くから使われてきた、エーク(櫂・パドル)と帆で進む木造帆船です。 一本の木をくり抜いて造る丸木舟をルーツとして持ち、複数の木材をはぎ合わせて造られます。 現代の形になったのは1800年代後半と言われていて、1950年代以降にエンジンやFRPが登場するまで漁や物資の運搬、移動手段としてなど実用的に活躍していました。 木造帆船サバニの3つの大きな魅力 代表的な魅力は3つあります。 人工物でありながら自然に溶け込んでいる点エーク(櫂・パドル)と帆、2つの動力で進む楽しさ沖縄ならではを体感できる点 それでは、それぞれ解説していきます。 人工物でありながら自然に溶け込んでいる点 海にぽつんと浮かぶサバニ。人の手が入った人工物のはずですが、どこか自然に溶け込んでいるような佇まい。 実は全て自然素材で作られています。 ボディを形作る木材はもちろんのこと、木材同士をつなぎ合わせるフンドウと呼ばれるパーツも木製で、打込む釘は竹製です。また船のコーティングにも、自然由来の材料が用いられています。 すべて地球に還る素材で作られているからこそ、自然に溶け込んだ美しさがあります。 エーク(櫂・パドル)と帆、2つの動力で進む楽しさ 木造帆船サバニの動力は2つ。エーク(櫂・パドル)を使って漕ぐ力と、帆を操り風を受けて進む力。 片方ではなく両方の動力があるからこそ、凪のときでも進んでいくことができます。 船上で聞こえるのは周りの自然の音のみ。まるで船ごと自然に溶け込んだかのような感覚を楽しむことができます。 沖縄ならではを体感できる点 琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持ち、沖縄や周辺の島々で古くから使われてきたサバニ。 沖縄には様々な観光資源がありますが、その中でも沖縄でしか体感できない、この島ならではの魅力を求めている方にサバニはうってつけです。 HENTONA SABANIでは、そんな魅力いっぱいの木造帆船サバニに、実際に乗って楽しむことができるんです! HENTONA SABANIでできること HENTONA SABANIでは2種類のアクティビティを提供しています。 帆かけサバニ スノーケルツアー帆かけサバニ クルーズツアー それぞれの詳細と魅力をご紹介します! 帆かけサバニ スノーケルツアー こんな人におすすめ! 船の上も海の中もどちらも存分に楽しみたい方 ツアーの詳細 ツアー料金大人(13歳以上)9,000円(税込)小人(12歳以下)5,000円(税込)料金に含まれるもの・保険料・スノーケル3点セット(マスク、スノーケル、フィン)・ライフジャケット・ウェットスーツツアーのスケジュール・詳細はじめに足の着く場所でスノーケルのレクチャー。初心者でも安心です。サバニに乗ってスノーケリングポイントまで一回目のクルーズ!ポイントに到着してサバニから海へダイブすると、日常では見ることができない、美しい海中世界が待っています。海中をめいっぱい楽しんだ後は、サバニに戻って陸まで二回目のクルーズ!支払い方法現金のみ体験時間2時間所要時間3時間準備していくもの(必須)・水着(服の中に着てお越しください)・濡れても良い履き物(マリンシューズ推奨)・タオル・着替え準備していくもの(あれば便利)・帽子・飲み物 帆かけサバニ クルーズツアー こんな人におすすめ! 泳ぎは苦手だけど沖縄の海を楽しみたい方 小さなお子様がいらっしゃる御家族 ツアーの詳細 ツアー料金大人(13歳以上)6,000円(税込)小人(12歳以下)3,000円(税込)料金に含まれるもの・保険料・ライフジャケットツアーのスケジュール・詳細サバニに乗船して国立公園にも指定されている、美しい塩屋湾のクルーズに出かけよう!ゆったり楽しむも良し。邊土名さんと一緒にエークで漕ぎまくるも良し!支払い方法現金のみ体験時間1時間30分所要時間2時間準備していくもの(必須)・濡れても良い履き物(マリンシューズ推奨)・タオル・着替え準備していくもの(あれば便利)・帽子・飲み物 アクセス 集合場所スノーケルの場合道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター〒905-1318 沖縄県国頭郡大宜味村津波95クルーズの場合HENTONA SABANI〒905-1319 沖縄県国頭郡大宜味村宮城365−3車で行く場合(那覇空港から)・沖縄自動車道と国道58号線(約1時間30分)・国道58号線を北上(約2時間)公共交通機関を使う場合(那覇空港から)バスで約2時間30分駐車場情報駐車場あり 体験したからわかった!帆かけサバニツアーの5つの魅力! 取材に伺ったところ、ご厚意でクルーズツアーを体験させていただくことができました。 実際に体験したからこそわかった、5つの魅力をご紹介します。 自然動力なので静かでゆったりとした時間を楽しめる水面近くで風を感じながら進む爽快感転覆する気がしない!アウトリガーで超安定美しいフィールドを堪能する贅沢!船大工でもある邊土名さんの解説 それでは、それぞれ解説していきます。 【魅力1】自然動力なので静かでゆったりとした時間を楽しめる 帆かけサバニに乗船しているときに海上で聞こえるのは船が水をきる音と、風の音、そして周りの自然の音です。 それも帆かけサバニの動力が、エンジンではなく人力と風だからこその魅力です。 またHENTONA SABANIのフィールドである塩屋湾は内海となっており、穏やかな空気が流れます。 ぜひサバニを現代までつないできた人々に想いを馳せてみてください。 【魅力2】水面近くで風を感じながら進む爽快感 音が静かでゆったりしている帆かけサバニ、一方で風をしっかりと掴めばスピードを楽しむこともできます。 自然動力であっても、上級者が操れば、海況によっては20km/hほどで走るポテンシャルがあるという帆かけサバニ。 ぜひ水中に手や足を入れて体感してみてください。 【魅力3】転覆する気がしない!アウトリガーで超安定 HENTONA SABANIの体験で乗船する帆かけサバニには、お客様の安全が第一という考えのもと、船の安定性を高める役割を持つアウトリガーが取り付けられています。 このアウトリガーがあることで、転覆の恐れが少なくなります。 実際に乗船してみましたが、非常に安定しており、老若男女問わず帆かけサバニを楽しむことができます。 【魅力4】美しいフィールドを堪能する贅沢! HENOTNA SABANIのフィールドである塩屋湾、ここはやんばる国立公園に指定されています。また2021年には日本で5例目となる世界自然遺産の一部として、沖縄島北部が登録されるなど、周辺に豊かな自然が残されています。 HENTONA SABANIではそんな美しいフィールドを堪能することができます。 【魅力5】船大工でもある邊土名さんの解説 邊土名さんはツアーの船長だけでなく、サバニを作る船大工としても活動しています。 HENTONA SABANIでは、日本に数人しかいない現役サバニ大工から直接話を聞くことができます。 船をどのように造っているのか、サバニの詳しい歴史、意外なサバニの知識など、ツアーの時間があっという間になること間違いなしです。 さいごに 今回は沖縄県大宜味村の「HENTONA SABANI」をご紹介いたしました。 国立公園に指定されるほど豊かで穏やかな自然フィールドで、琉球王朝時代から綿々と受け継がれてきた沖縄独自の文化に触れることができる貴重な場所。 ガイドブックには載っていない、よりディープな体験が大宜味村にありました。

  • 「自分らしいライフスタイルを見つけてほしい」一色ボート・齋藤淳太さん

    逗子・葉山を拠点とする可愛らしい丸いロゴが目印の一色ボート。「葉山一色のライフスタイルを体感できる」一色ボートを運営している斎藤淳太さん。 今回はそんな斎藤さんに、「アウトドア×ライフスタイル」をテーマにお話をお伺いします。 齋藤さん・プロフィール 葉山一色のライフスタイルを体感できるボートハウス ー本日はよろしくお願いいたします!まず始めに齋藤さんが運営されている一色ボートについて簡単にご説明いただけますか? (齋藤さん)一色ボートは葉山一色ならではのライフスタイルをテーマにしたブランドです。また、手ぶらで「葉山一色のライフスタイルを体感できるボートハウス」です。 ボートやサーフボード、SUPボードなど、マリンアクティビティギアのレンタルを行なっていて、自然と生活が近い一色ならではのライフスタイルを体感することができます。また、陸の拠点として一色ベースがあります。一色ベースでは食事をとったりワークショップに参加することができます。 一色ベース外観 「自分のブランドを持ちたい」 ーご紹介いただきありがとうございます。ライフスタイルをテーマにした総合ブランドなんですね!では、なぜ齋藤さんは一色アウトドアーズを始められたのですか? (齋藤さん)それは「自分のブランドを持ちたい」という想いがあったからです。僕は長年のキャリアで、ディズニーや21世紀FOX、カプコンなどのキャラクタービジネスやそのブランディングに携わってきました。 ※ブランディング・・・ある商品やサービス、コンテンツに特定のイメージを与えること。 そこでいわば他人のブランドを使って仕事をする中で、「自分のブランドを持ちたい」と思うようになりました。そんなときに、タイミングよくボート屋の先代が後継者を探していて、手を挙げたことが一色アウトドアーズを始めたきっかけです。 実は、一色ボートは、先代の時代には貸しボートのみを行っていたんですよ。そこにSUPやサーフィン、自転車などのアウトドアと一色のライフスタイルをテーマに大きく生まれ変わったんです。そして一色ボートを数年やるうちに、一色ならではのライフスタイルをより楽しむために陸の拠点が欲しくなって一色ベースを立ち上げました。 ラウンジ内観 「転換ではなくプラス」 ー今の一色ボートになるまでに、そんな経緯があったんですね!長年のキャリアから、独立してボートハウスの経営にうつる中で、転換や困難が多くあったと思いますがいかがでしたか? (齋藤さん)転換ではなくプラスだと考えています。ボートハウスの経営自体は新しいことですが、全体を通して僕が取り組んでいることは「一色ブランド」の認知拡大です。 つまり、自分の生み出したコンテンツのブランディングを行っているんです。 「一色ブランド」は今はまだあまり知られていません。「一色ってどんなブランドなんだろう?」「一体なんなんだろう?」という一色ブランドへの認知を「ローカル体験ができる場」というブランディングを行い、ビジネスを普及していきます。 一色ならではのライフスタイル ーなるほど!ローカル体験ができる場としてのブランド、すごく素敵ですね!ところで「一色ならではのライフスタイル」とは具体的にどのような様子なのでしょうか? (齋藤さん)「自然が身近にあるライフスタイル」だと思います。 目を覚ましたらコーヒーを淹れて、マグカップ片手に海まで散歩。波を見てその日に何のアクティビティに取り組むか悩む。「いい波が来てるからサーフィンにしよう。」散歩から帰って残ってる企画書に取り組んで。休憩がてらサーフィンに出かける。 そんなライフスタイルは理想止まりではなく、葉山では実際に行っている人がいるんです。 また、葉山・一色は海のイメージが強くありますが、実は山もあります。自転車に乗って山や棚田に遊びに行く。それもローカルならではの楽しみ方ではないでしょうか。 ー一色ボートに来たらそんなローカル体験が気軽に楽しめるんですね! (齋藤さん)そうですね!一色ボートでは、一色ならではの海を楽しんでもらうために多くのマリンギアのレンタルを行っています。そしてそのマリンギアも「安かろう、悪かろう」ではなく、「自分が本当に持っておきたいもの」を選んでいます。 もちろん、ローカル体験は海だけではありません。陸の拠点であるここ一色ベースでもローカル体験ができるんです。 一色BASE店内・広い机で交流が生まれる ここ一色ベースでは食事や酒類の提供を行っています。そして店内では、不定期でワークショップやライブを開催しています。ローカルと直接話すことで、ローカルの生活に溶け込むことが出来ます。 世界に広げる「〇〇ベース」 ー自分がSUPの体験に来たときも、ローカルのサーフィン好きの人と仲良くなれました!「ローカル体験の場」としての一色ボート、今後の展望はどうお考えでしょうか? (齋藤さん)今後は世界各地に「〇〇ベース」を拡大していきたいですね。例えば国内では「白馬ベース」、またハワイだったら「ホノルルベース」やカリフォルニアでは「マリブベース」などが想像できます。それぞれの土地ならではのローカル体験をしつつ、それぞれを行き来できるのが一つの理想の形としてあります。そしてその土地のライフスタイルを「いいな!」と思ってもらうためにはどこかにアウトドアの要素があればいいなと思っています。もちろん織物やジュエリー作成、海岸で拾った貝殻をアクセサリーにするなど、ワークショップといった海以外のローカル体験も考えられますね。 ー世界に広がる「〇〇ベース」すごく面白そうですね! ただ、それに関してはまだ夢の段階です(笑)目先では、よりローカルを体験してもらうために、ガイドの拡充を進めています。 今はレンタルが中心になっていますが、ギアを貸し出すだけではなく、大枠の希望からその人や天気にあったコンシェルジュのようなガイドがあれば面白いと思います。 一色BASE店内にはライブを配信するカメラ 「一色ボートで自分らしい生き方を見つけて欲しい」 ー最後に、齋藤さんご自身の想いをお聞かせ願えますか? (齋藤さん)はい、一色ボートを通して自分らしい生き方を見つけて欲しいと思います。 「自分の生活を楽しくしたい」という思いはみんな持っていると思います。一色ベースに来てローカル体験をすることで、「こんなライフスタイルもあるんだ!」と、それぞれの価値観に合った楽しみ方を見出してくれたら嬉しいです。 そして、その過程で「一色ベース的な価値観」を作っていきたいです。それは、実際に葉山一色に住むローカルが実践している、海で遊んだり自然を満喫しながら、生活するという価値観です。 ー僕も一色ボートを通して「自分らしい生き方」について改めて考えさせられました。今日はどうもありがとうございました! さいごに 夢や想いを語る齋藤さんの目は輝いていた。それは齋藤さん自身が「自分らしいライフスタイル」を実践しているからこそなのだろう。 一色ボートは次々と新しいことに取り組む。「一色ボート」のブランドが浸透することで、避暑地として有名な葉山・一色を代表するブランドになるだろう。また一色という土地にとどまらない有名ブランドになる将来が楽しみだ。

  • 「受け継いで今後に繋いでいく」北海道・清里町でじゃがいも焼酎を造る廣谷さんの想い

    世界自然遺産知床からほど近く斜里岳が悠然とたたずむ美しい町、北海道・清里町。 ここには、自然豊かな清里町の恵みを最大限活かした焼酎造りを営む「清里焼酎醸造所」があります。 そこで主査として清里焼酎醸造所を統括する廣谷さんは、ある想いを持って焼酎造りに取り組んでいます。 今回は廣谷さんに、綿々と受け継がれてきた焼酎造りにかける想いや、今後の展開についてお話をお伺いします。 清里焼酎醸造所主査・廣谷さん 清里焼酎醸造所1975年に、「清里町産として誇れる特産品が欲しい」という町民の声から、日本で初めてとなるじゃがいも焼酎造りを開始。原材料のほとんどが清里町産であり、製造開始から約50年経つ現在でも、町民の間で広く愛されています。2014年にはリブランディングを行うなど、今後さらに世に広まっていくことが期待されます。 清里焼酎醸造所ご提供写真 詳しくはこちらの記事をご一読ください。▼清里焼酎醸造所・じゃがいも焼酎の記事はこちら!<紹介記事リンク> ご経歴:醸造学科を卒業し焼酎の道へ ー本日はよろしくお願いいたします。まずは簡単にご経歴をお伺いできますか? よろしくお願いします。 北海道網走市で生まれ育ち、高校時代に「発酵」に興味を持ちました。その後、東京農業大学醸造科学科に進学して微生物について学びました。 大学卒業後にご縁があり、北海道に戻ってきて、この焼酎蔵で働いています。 現在は勤めてから15年が経ち、主査として「焼酎造り」に広く携わっています。 ーなかなか面白いご経歴ですね!なぜ高校時代に「発酵」というニッチな分野に興味を持たれたのでしょうか? 大きく何かきっかけがあったというわけではないのですが、理由の一つに、お酒などの発酵食品に興味があったことが挙げられます。 また、今でいうSDGsのような環境的持続性を考えるなかで、これからの社会において「発酵」は重要で、微生物を使った醸造学が盛り上がるのではないかと思いました。 専攻としては「酒造り」ではなく、微生物を使った「環境改善」がテーマでしたが、当時学んだことは今でも仕事に繋がっています。 ー先見の明がすごいですね!大学で学ばれた後に、就職に際してUターン(地元に帰って働くこと)されたんですね。 高校時代まで北海道で暮らしていて、働くならやっぱり自分の生まれた場所で働きたいという思いがありました。 その当時、この清里醸造所も後継者がいないということで大学の醸造科に募集をかけていまして、そこで私が手を挙げた形です。 当時の所長は、事業を始めた頃から焼酎造りを一身に受け持ってこられた方で、お酒造りの知識や設備が全く何もないところから、設計など醸造を確立されたんです。 話を聞いてみて、「この人の下でなら働いてみたい」と思い、ここで働くことにしました。 清里焼酎醸造所ご提供写真 新しい焼酎のあり方を考える:リブランディングへの取り組み ー焼酎造りに携わって15年、さらに現在は主査という立場で焼酎造りを統括されていらっしゃいますが、具体的にどのようなお仕事をされていらっしゃいますか? あまり大きくない醸造所ということもあり、醸造から販売まで、自分ができることはなんでも手広く携わっていますね。 醸造のシーズンは醸造にかかりっきりになってしまいますが、それ以外のシーズンは展示商談会に出展したり、取引先への挨拶周りも行っています。 ーこれまでの15年間で印象深い取り組みはありましたか? 2012年ごろから、じゃがいも焼酎全体のリブランディングに取り組みました。 新しい焼酎のあり方を考えながら、職場環境の変化もあったので、変化が多く大変な時期でしたね。 <リブランディングとは・カード挿入> 清里焼酎醸造所ご提供写真 ーデザインがとにかくかっこいい!リブランディングに取り組んだ理由や背景は何かあったのでしょうか? 2003年から続いていた本格焼酎ブームの落ち着きによって売り上げが目に見えて落ちていたことと、その施策として商品種類を増やしていたことがあります。 売り上げに対して何か手を打たなければいけないと考えていました。 そのうえ、商品種類が増えれば増えるほど経費がかかってきますし、デザイン的なばらつきも気になっていたので、デザインを変更できないか、個人的に取り組んでいました。 そんなとき、当時江戸川大学の教授だった、ローカルデザインの第一人者である鈴木輝隆氏のご助力をいただくことになり、デザイン事務所と一緒に焼酎全体のリブランディングに取り組むことになりました。 清里焼酎醸造所ご提供写真 ーリブランディングにおいて廣谷さんはどのような関わり方をされたのでしょうか? デザインをするにあたって、私たち清里町がどのようなことを伝えたいのか、また何を軸にするのかということを明確にする必要がありました。 デザイナーの方にも実際に清里町に来ていただいて、清里町の景観をはじめとした街のイメージを掴んでいただき、私たち職員だけでなく一般の町民の方々を巻き込んで、その軸を決めていきました。 新しいロゴやボトルデザイン、コンセプトに至るまで、全てそのとき決めた軸を中心に作られています。 ▼詳しいリブランディングの話はこちらの記事をご一読ください。 <紹介記事へのリンク> 「受け継いで今後に繋いでいく」廣谷さんの想い 50年近く伝統が続くじゃがいも焼酎を、ただ守るだけでなく、より広く伝えるために“攻め”の施策に取り組む廣谷さん。ここからは廣谷さんの想いについてお話をお伺いします。 ー焼酎造りに携わって15年、さらに現在は主査という立場で焼酎造りを統括されていらっしゃいますが、どのような想いでいらっしゃいますか? これまで50年近く、町民に愛されながら綿々と受け継がれてきたじゃがいも焼酎を受け継いで今後に繋いでいくというのが私の使命であると思っています。 ー素敵ですね!そのような想いをお持ちになった理由は何でしょうか? そもそもじゃがいも焼酎ができたきっかけが、町民の「清里町産として誇れる特産品が欲しい」という想いなんです。 そして、そのような町民の想いをじゃがいも焼酎の生みの親である故・長屋氏が何もない状態からカタチにしていきました。 そのような綿々と紡がれた想いを引き継いだからこそ、清里町が存続する限りじゃがいも焼酎を造り続けていきたいと思います。 そして、これまでの担当者がゼロから作り上げた焼酎の造り方や売り方などを含めて今後の世代に繋いでいきたいですね。 世界を見据えて足元を固める ー今後、そのような想いを伝えていくためにどのような人々に届けたいと思いますか? 第一に、焼酎好きの方に「こんな焼酎もあるんだよ」とお知らせしていきたいです。 それに加え、北海道の本格焼酎に馴染みのない人たちがたくさんいるので、「北海道の地酒としてこんなものがあるんだよ」というのを広く知っていただきたいなと思います。 とはいえ、じゃがいも焼酎の認知度自体がまだまだ低い状態です。 じゃがいも焼酎ってこういうものなんだよ、というところから丁寧に伝えていくことが必要だと考えています。 ー2014年には大々的なリブランディングも行われていますよね。リブランディングをされていかがでしたか? 前のデザインだと焼酎好きの方が買っていくイメージが強かったんですけど、デザイン変更後は普段焼酎を飲まない人にも手に取って選んでいただけるというパターンが増えてきましたね。 本格焼酎は「癖が強い」「飲みづらい」というイメージが先行していますが、うちのじゃがいも焼酎は親しみやすく、焼酎を飲みたがらない方にも受けやすい仕上がりにしています。 品質の特徴とパッケージがぐっと近づいたことで、お客さんにも手に取っていただきやすくなりました。 ー僕もパケ買いしてしまいました!(笑)商品メッセージに「焼酎を世界のスタンダードに。」とありますが、世界を見据えていらっしゃるんでしょうか? ありがとうございます!(笑) でも、世界的に見れば焼酎自体はまだまだニッチでこれからの段階です。 ただ、世界中にあるお酒のなかでも、同じジャンルでこれだけ原材料の幅がある蒸留酒は非常に珍しいんです。そのなかでも、微生物や麹を使って造る焼酎は非常に稀だと言われています。 「SAKE」や「ジャパニーズウイスキー」が世界的にも高く評価されていますが、それらの人気に焼酎も続いていきたいですね。 ー世界に広がるじゃがいも焼酎、楽しみです!今日はありがとうございました! 取材の終わりに たくさんの人の想いのバトンが形になったじゃがいも焼酎「北海道・清里」。 ただ伝統を守るだけでなく、今後の未来を見据えて一本一本丁寧に造られていました。 丸みを帯びた優しい味わいで、これまで焼酎に触れてきていない人にもおすすめです。 知床に行ったら絶対に飲んでみてほしい、そんな逸品でした。 <購入リンク挿入>

  • 「水中世界を楽しんでほしい」北の大地の水族館館長・山内創さんの想い

    北海道北見市から車で1時間ほどの場所にある「北の大地の水族館(山の水族館)」。 ここは他の水族館とは一味違う、館内には来館者を楽しませる仕掛けだらけの「徹底的にふざける」水族館。 その背景には、2012年のリニューアル当初から中心にいる山内さんの姿があります。 今回は山内館長に、北の大地の水族館にかける想いや、さまざまな仕掛けの裏側についてお話をお伺いします。 北の大地の水族館館長・山内創さん 北の大地の水族館1978年に開業。2012年には水族館プロデューサーである中村元氏が手がけ、リニューアルオープン。「滝つぼ水槽」を代表とする目を引く水槽や独自性のある展示など、来館者を楽しませる仕掛けが各所に散りばめられています。 ご経歴:移住して水族館の館長に ー本日はよろしくお願いします。まず簡単にご経歴のご説明をお伺いできますか? よろしくお願いします! 愛知県で生まれ、小さい頃から魚をはじめとする生き物が大好きでした。 自分で生き物を育てていた経験から、いつか水族館の飼育員になりたいと思っていました。 大学では海洋系の学部に所属し、その後にここ、北の大地の水族館にて採用され、小さい頃からの夢を叶えることができました。 ー縁もゆかりもない北海道に移住ですか!不安はありませんでしたか? 当時は「どこでもいいから水族館で働きたい」という思いの方が強かったです。 むしろ小さい頃からの夢を叶えられるということで高揚感もありました。 働き始めてからスタッフやお客さんなど、いろいろな人と関わることで、よりこの水族館のことが好きになりましたね。 今は館長として、普段の水族館の運営からさまざまな企画まで携わっています。 「とにかく水族館を楽しんでほしい」 2012年のリニューアル当初より水族館の運営に携わってきた山内さん。水族館での勤務を通して、館長になった現在まで、ある想いを大切にしていると言います。 すごくシンプルですが「とにかく水族館を楽しんでほしい」という想いで普段お客様と接しています。 「どうやったら楽しんでもらえるか」、それだけを考えて館内での仕掛けやさまざまな活動に取り組んでいます。 ーその想いを抱くようになったきっかけは何かあったのでしょうか? 実際に水族館で働いた経験が大きいです。 それこそ学生時代は「水族館は生物を見せる場所であって、生き物のことを正しく伝えることが重要」だと考えていました。 でも働き始めてから、お客さんがすごく楽しんでくれている姿を見る機会がたくさんありました。 そのときに「水族館は訪れる人にとって、ただいるだけでも楽しい場所なんだ!」と気付きました。 私自身は魚がすごく好きで、魚を見ているだけで楽しいんです。 でも、一般の人がそうでないことは、知識として知っていても実感はなかったんですね。 実際に働き始めて、老若男女いろいろなお客さんの姿を見て、「別に魚を好きじゃなくても楽しんでくれているんだ!」というのをちゃんと感じることができました。 だからこそ、魚が好きではない人にも楽しんでもらえるような、親しみやすい水族館を目指しています。 ーそうなんですね。それでいうと館内のさまざまな仕掛けでは「楽しませてやる」という気持ちをひしひしと感じます。(笑) 結局、水族館が楽しくないと魚のことを知ろうと思ってもらえないんですよね。 ポップなどの仕掛けを通して「楽しかったね!また来たいね!」と思わせることで、魚を好きになってもらう第一歩になるんじゃないかと思います。 そして「あの水族館楽しかったね」の思い出の中に一つでも、「そういえばさ、あの魚って〇〇らしいよ。」といった会話があれば嬉しいです。 普段は「どうやったらお客さんに楽しんでもらえるか」ばっかり考えていますし、だからこそ、LINE風の紹介やプロフィール帳を模した展示などを作って、楽しんでもらえるように心掛けています。 「全力でふざける」さまざまな仕掛け 山内さんが館長を務める「北の大地の水族館(山の水族館)」には、「とにかく水中世界を楽しんでほしい」という想いをカタチにしたさまざまな仕掛けがあります。 その仕掛けについて「全力でふざけることが大事」と話す山内館長。 最大公約数を狙うのではなく、刺さる人にとことん刺さるように作られているんです。 だからこそ、北の大地の水族館では他の水族館では見ることができない珍しい仕掛けを楽しむことができます。 その一つが「館長が出てくるボタン」。 ーTwitterでもバズっていた「館長が出てくるボタン」。なぜ始められたのでしょうか? さまざまな狙いはありますが、最初はとにかく暇で作りました(笑) このボタンは2020年の7月に設置したのですが、当時は緊急事態宣言による休館や、開館していてもお客さんが来ない状態が続きました。 やっぱりお客さんに楽しんでもらうことが自分の楽しみなので、お客さんが来ないと寂しくてかまってほしくて、勝手に設置してしまいました。(笑) 設置当時は面白がってもらえるかな、とは思っていましたが、まさかこんなにバズるとは思っていませんでした。 ーちなみにどのような狙いがあったのでしょうか? 館内でのコミュニケーションを増やすことが狙いでした。 当館は小さな水族館で20〜30分で一周してしまうんです。 でも、小さい水族館の中でお客さんとのコミュニケーションを増やすことで、滞在時間も増えて満足度も高くなる。 そしてさらに、私たちが伝えたいことを伝えやすくなると考えました。 ー結構押されるお客さんは多いんですか? 正直なところあまりいません。月に10回ほどです。 押してくれるお客さんも、「これを聞きたい!」という内容があるというよりも、この発想を面白がってボタンを押してくれる方ばかりですね。 「面白かった展示は?」「好きな魚は?」など、私から質問することもあります。 とにかく水族館を楽しんでもらうきっかけになっていたら嬉しいです。 北見市民に愛着を持ってもらえる水族館をめざす 山内さんの「楽しませたい」という想いはとどまるところを知らない。 今後の展望を話していただきました。 ー今後、その想いをどのような人に届けていきたいといった展望はお持ちですか? 水族館の足元である北見市の人たちに「地元の水族館」という意識を持ってほしいです。 北見市は10数年前に一市三町が合併してできた道内で一番広い自治体なんです。 端から端まで100kmもあるほど広く、しかも水族館はその端に位置します。 北見市内には、北の大地の水族館が北見市の施設だと認識していない人がたくさんいます。 それってすごくもったいないし、寂しいですよね。 今はとにかく北見市の市民に「まちの水族館」だと感じてほしいです。 きっと観光客も、地元の人が楽しいよって言ってるところに行きたいのではないかと思います。 ー素敵ですね!今後北見市の人たちに対して何か新しい仕掛けは考えられていらっしゃいますか? 今年でリニューアルオープンから10年を迎えますが、その10周年記念事業として「出前水族館」を開催します。 とても広い北見市、その中の一つ一つの自治体をまわって、一日水族館をお楽しみいただきます。 移動式だからこそ楽しんでいただけるような、さまざまなコンテンツを用意しています。 ▼出前水族館について詳細はこちら!https://www.city.kitami.lg.jp/administration/news/detail.php?news=854 他には、より親しみやすい水族館になるためにガイドツアーができたらいいなと考えています。 ぜひそのツアーの中でも全力でふざけて楽しませていきたいですね。 ー山内さんの「全力でふざける」。今後も楽しみにしています!今日はありがとうございました。 取材の終わりに 今回訪れた「北の大地の水族館」。 小さいながらもその密度は今まで体感したことのないほどで、「楽しんでほしい」をピュアに突き詰めた、山内さんをはじめとする飼育員の方々の努力を垣間見ることができました。 今回の取材で2回目の来訪。きっと3回目のタイミングは思ってるよりも早く来るのだろう。 ぜひ道東に行くときは一度訪れてみてください。

  • 琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持つ木造帆船サバニを体感できる「HENTONA SABANI」

    穏やかな空気が広がる沖縄本島北部に位置する大宜味村。耳をすませば、水の音と鳥の鳴き声が聞こえてきます。 いつもの観光とはちょっと違う、沖縄ならではの体験を求めている方におすすめなのが、ここ「HENTONA SABANI」。 HENTONA SABANIでは琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持つ「木造帆船サバニ」を体験することができます。 当記事では体験の概要のご紹介から、実際に体験したHENTONA SABANIの魅力をお伝えいたします。 「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」 ツアーガイドを担当してくれるのは船長の邊土名 徹平(へんとな てっぺい)さん。 邊土名さんは「木造帆船サバニの魅力をより広い世界、より遠い世代へ伝えていく」ために2020年にHENTONA SABANIを立ち上げました。自身がサバニをきっかけに幸せに出会った経験から想いに至ったそうです。 HENTONA SABANIではサバニ大工として造船を行うとともに、帆かけサバニツアーも催行されています。 そんな邊土名さん、「一度サバニに乗れば絶対に魅力を感じてもらえる」と熱く語ります。そこでここからは邊土名さんに伺った木造帆船サバニの魅力やHENTONA SABANIで体験できるツアーについてご紹介いたします。 ▼邊土名さんの想いを伺った記事はこちら! https://spark-pjt.com/post-528/ 木造帆船サバニとは?そしてその3つの特徴的な魅力 今回の記事の主役である「木造帆船サバニ」。 そもそもサバニとは何なのでしょうか?また邊土名さんが伝える木造帆船サバニの魅力はどこにあるのでしょうか? ここでは簡単に木造帆船サバニの概要と魅力について解説します。 実用的に活躍してきたサバニ 木造帆船サバニとは沖縄や周辺の島々で古くから使われてきた、エーク(櫂・パドル)と帆で進む木造帆船です。 一本の木をくり抜いて造る丸木舟をルーツとして持ち、複数の木材をはぎ合わせて造られます。 現代の形になったのは1800年代後半と言われていて、1950年代以降にエンジンやFRPが登場するまで漁や物資の運搬、移動手段としてなど実用的に活躍していました。 木造帆船サバニの3つの大きな魅力 代表的な魅力は3つあります。 人工物でありながら自然に溶け込んでいる点エーク(櫂・パドル)と帆、2つの動力で進む楽しさ沖縄ならではを体感できる点 それでは、それぞれ解説していきます。 人工物でありながら自然に溶け込んでいる点 海にぽつんと浮かぶサバニ。人の手が入った人工物のはずですが、どこか自然に溶け込んでいるような佇まい。 実は全て自然素材で作られています。 ボディを形作る木材はもちろんのこと、木材同士をつなぎ合わせるフンドウと呼ばれるパーツも木製で、打込む釘は竹製です。また船のコーティングにも、自然由来の材料が用いられています。 すべて地球に還る素材で作られているからこそ、自然に溶け込んだ美しさがあります。 エーク(櫂・パドル)と帆、2つの動力で進む楽しさ 木造帆船サバニの動力は2つ。エーク(櫂・パドル)を使って漕ぐ力と、帆を操り風を受けて進む力。 片方ではなく両方の動力があるからこそ、凪のときでも進んでいくことができます。 船上で聞こえるのは周りの自然の音のみ。まるで船ごと自然に溶け込んだかのような感覚を楽しむことができます。 沖縄ならではを体感できる点 琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持ち、沖縄や周辺の島々で古くから使われてきたサバニ。 沖縄には様々な観光資源がありますが、その中でも沖縄でしか体感できない、この島ならではの魅力を求めている方にサバニはうってつけです。 HENTONA SABANIでは、そんな魅力いっぱいの木造帆船サバニに、実際に乗って楽しむことができるんです! HENTONA SABANIでできること HENTONA SABANIでは2種類のアクティビティを提供しています。 帆かけサバニ スノーケルツアー帆かけサバニ クルーズツアー それぞれの詳細と魅力をご紹介します! 帆かけサバニ スノーケルツアー こんな人におすすめ! 船の上も海の中もどちらも存分に楽しみたい方 ツアーの詳細 ツアー料金大人(13歳以上)9,000円(税込)小人(12歳以下)5,000円(税込)料金に含まれるもの・保険料・スノーケル3点セット(マスク、スノーケル、フィン)・ライフジャケット・ウェットスーツツアーのスケジュール・詳細はじめに足の着く場所でスノーケルのレクチャー。初心者でも安心です。サバニに乗ってスノーケリングポイントまで一回目のクルーズ!ポイントに到着してサバニから海へダイブすると、日常では見ることができない、美しい海中世界が待っています。海中をめいっぱい楽しんだ後は、サバニに戻って陸まで二回目のクルーズ!支払い方法現金のみ体験時間2時間所要時間3時間準備していくもの(必須)・水着(服の中に着てお越しください)・濡れても良い履き物(マリンシューズ推奨)・タオル・着替え準備していくもの(あれば便利)・帽子・飲み物 帆かけサバニ クルーズツアー こんな人におすすめ! 泳ぎは苦手だけど沖縄の海を楽しみたい方 小さなお子様がいらっしゃる御家族 ツアーの詳細 ツアー料金大人(13歳以上)6,000円(税込)小人(12歳以下)3,000円(税込)料金に含まれるもの・保険料・ライフジャケットツアーのスケジュール・詳細サバニに乗船して国立公園にも指定されている、美しい塩屋湾のクルーズに出かけよう!ゆったり楽しむも良し。邊土名さんと一緒にエークで漕ぎまくるも良し!支払い方法現金のみ体験時間1時間30分所要時間2時間準備していくもの(必須)・濡れても良い履き物(マリンシューズ推奨)・タオル・着替え準備していくもの(あれば便利)・帽子・飲み物 アクセス 集合場所スノーケルの場合道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター〒905-1318 沖縄県国頭郡大宜味村津波95クルーズの場合HENTONA SABANI〒905-1319 沖縄県国頭郡大宜味村宮城365−3車で行く場合(那覇空港から)・沖縄自動車道と国道58号線(約1時間30分)・国道58号線を北上(約2時間)公共交通機関を使う場合(那覇空港から)バスで約2時間30分駐車場情報駐車場あり 体験したからわかった!帆かけサバニツアーの5つの魅力! 取材に伺ったところ、ご厚意でクルーズツアーを体験させていただくことができました。 実際に体験したからこそわかった、5つの魅力をご紹介します。 自然動力なので静かでゆったりとした時間を楽しめる水面近くで風を感じながら進む爽快感転覆する気がしない!アウトリガーで超安定美しいフィールドを堪能する贅沢!船大工でもある邊土名さんの解説 それでは、それぞれ解説していきます。 【魅力1】自然動力なので静かでゆったりとした時間を楽しめる 帆かけサバニに乗船しているときに海上で聞こえるのは船が水をきる音と、風の音、そして周りの自然の音です。 それも帆かけサバニの動力が、エンジンではなく人力と風だからこその魅力です。 またHENTONA SABANIのフィールドである塩屋湾は内海となっており、穏やかな空気が流れます。 ぜひサバニを現代までつないできた人々に想いを馳せてみてください。 【魅力2】水面近くで風を感じながら進む爽快感 音が静かでゆったりしている帆かけサバニ、一方で風をしっかりと掴めばスピードを楽しむこともできます。 自然動力であっても、上級者が操れば、海況によっては20km/hほどで走るポテンシャルがあるという帆かけサバニ。 ぜひ水中に手や足を入れて体感してみてください。 【魅力3】転覆する気がしない!アウトリガーで超安定 HENTONA SABANIの体験で乗船する帆かけサバニには、お客様の安全が第一という考えのもと、船の安定性を高める役割を持つアウトリガーが取り付けられています。 このアウトリガーがあることで、転覆の恐れが少なくなります。 実際に乗船してみましたが、非常に安定しており、老若男女問わず帆かけサバニを楽しむことができます。 【魅力4】美しいフィールドを堪能する贅沢! HENOTNA SABANIのフィールドである塩屋湾、ここはやんばる国立公園に指定されています。また2021年には日本で5例目となる世界自然遺産の一部として、沖縄島北部が登録されるなど、周辺に豊かな自然が残されています。 HENTONA SABANIではそんな美しいフィールドを堪能することができます。 【魅力5】船大工でもある邊土名さんの解説 邊土名さんはツアーの船長だけでなく、サバニを作る船大工としても活動しています。 HENTONA SABANIでは、日本に数人しかいない現役サバニ大工から直接話を聞くことができます。 船をどのように造っているのか、サバニの詳しい歴史、意外なサバニの知識など、ツアーの時間があっという間になること間違いなしです。 さいごに 今回は沖縄県大宜味村の「HENTONA SABANI」をご紹介いたしました。 国立公園に指定されるほど豊かで穏やかな自然フィールドで、琉球王朝時代から綿々と受け継がれてきた沖縄独自の文化に触れることができる貴重な場所。 ガイドブックには載っていない、よりディープな体験が大宜味村にありました。

  • 「自分らしいライフスタイルを見つけてほしい」一色ボート・齋藤淳太さん

    逗子・葉山を拠点とする可愛らしい丸いロゴが目印の一色ボート。「葉山一色のライフスタイルを体感できる」一色ボートを運営している斎藤淳太さん。 今回はそんな斎藤さんに、「アウトドア×ライフスタイル」をテーマにお話をお伺いします。 齋藤さん・プロフィール 葉山一色のライフスタイルを体感できるボートハウス ー本日はよろしくお願いいたします!まず始めに齋藤さんが運営されている一色ボートについて簡単にご説明いただけますか? (齋藤さん)一色ボートは葉山一色ならではのライフスタイルをテーマにしたブランドです。また、手ぶらで「葉山一色のライフスタイルを体感できるボートハウス」です。 ボートやサーフボード、SUPボードなど、マリンアクティビティギアのレンタルを行なっていて、自然と生活が近い一色ならではのライフスタイルを体感することができます。また、陸の拠点として一色ベースがあります。一色ベースでは食事をとったりワークショップに参加することができます。 一色ベース外観 「自分のブランドを持ちたい」 ーご紹介いただきありがとうございます。ライフスタイルをテーマにした総合ブランドなんですね!では、なぜ齋藤さんは一色アウトドアーズを始められたのですか? (齋藤さん)それは「自分のブランドを持ちたい」という想いがあったからです。僕は長年のキャリアで、ディズニーや21世紀FOX、カプコンなどのキャラクタービジネスやそのブランディングに携わってきました。 ※ブランディング・・・ある商品やサービス、コンテンツに特定のイメージを与えること。 そこでいわば他人のブランドを使って仕事をする中で、「自分のブランドを持ちたい」と思うようになりました。そんなときに、タイミングよくボート屋の先代が後継者を探していて、手を挙げたことが一色アウトドアーズを始めたきっかけです。 実は、一色ボートは、先代の時代には貸しボートのみを行っていたんですよ。そこにSUPやサーフィン、自転車などのアウトドアと一色のライフスタイルをテーマに大きく生まれ変わったんです。そして一色ボートを数年やるうちに、一色ならではのライフスタイルをより楽しむために陸の拠点が欲しくなって一色ベースを立ち上げました。 ラウンジ内観 「転換ではなくプラス」 ー今の一色ボートになるまでに、そんな経緯があったんですね!長年のキャリアから、独立してボートハウスの経営にうつる中で、転換や困難が多くあったと思いますがいかがでしたか? (齋藤さん)転換ではなくプラスだと考えています。ボートハウスの経営自体は新しいことですが、全体を通して僕が取り組んでいることは「一色ブランド」の認知拡大です。 つまり、自分の生み出したコンテンツのブランディングを行っているんです。 「一色ブランド」は今はまだあまり知られていません。「一色ってどんなブランドなんだろう?」「一体なんなんだろう?」という一色ブランドへの認知を「ローカル体験ができる場」というブランディングを行い、ビジネスを普及していきます。 一色ならではのライフスタイル ーなるほど!ローカル体験ができる場としてのブランド、すごく素敵ですね!ところで「一色ならではのライフスタイル」とは具体的にどのような様子なのでしょうか? (齋藤さん)「自然が身近にあるライフスタイル」だと思います。 目を覚ましたらコーヒーを淹れて、マグカップ片手に海まで散歩。波を見てその日に何のアクティビティに取り組むか悩む。「いい波が来てるからサーフィンにしよう。」散歩から帰って残ってる企画書に取り組んで。休憩がてらサーフィンに出かける。 そんなライフスタイルは理想止まりではなく、葉山では実際に行っている人がいるんです。 また、葉山・一色は海のイメージが強くありますが、実は山もあります。自転車に乗って山や棚田に遊びに行く。それもローカルならではの楽しみ方ではないでしょうか。 ー一色ボートに来たらそんなローカル体験が気軽に楽しめるんですね! (齋藤さん)そうですね!一色ボートでは、一色ならではの海を楽しんでもらうために多くのマリンギアのレンタルを行っています。そしてそのマリンギアも「安かろう、悪かろう」ではなく、「自分が本当に持っておきたいもの」を選んでいます。 もちろん、ローカル体験は海だけではありません。陸の拠点であるここ一色ベースでもローカル体験ができるんです。 一色BASE店内・広い机で交流が生まれる ここ一色ベースでは食事や酒類の提供を行っています。そして店内では、不定期でワークショップやライブを開催しています。ローカルと直接話すことで、ローカルの生活に溶け込むことが出来ます。 世界に広げる「〇〇ベース」 ー自分がSUPの体験に来たときも、ローカルのサーフィン好きの人と仲良くなれました!「ローカル体験の場」としての一色ボート、今後の展望はどうお考えでしょうか? (齋藤さん)今後は世界各地に「〇〇ベース」を拡大していきたいですね。例えば国内では「白馬ベース」、またハワイだったら「ホノルルベース」やカリフォルニアでは「マリブベース」などが想像できます。それぞれの土地ならではのローカル体験をしつつ、それぞれを行き来できるのが一つの理想の形としてあります。そしてその土地のライフスタイルを「いいな!」と思ってもらうためにはどこかにアウトドアの要素があればいいなと思っています。もちろん織物やジュエリー作成、海岸で拾った貝殻をアクセサリーにするなど、ワークショップといった海以外のローカル体験も考えられますね。 ー世界に広がる「〇〇ベース」すごく面白そうですね! ただ、それに関してはまだ夢の段階です(笑)目先では、よりローカルを体験してもらうために、ガイドの拡充を進めています。 今はレンタルが中心になっていますが、ギアを貸し出すだけではなく、大枠の希望からその人や天気にあったコンシェルジュのようなガイドがあれば面白いと思います。 一色BASE店内にはライブを配信するカメラ 「一色ボートで自分らしい生き方を見つけて欲しい」 ー最後に、齋藤さんご自身の想いをお聞かせ願えますか? (齋藤さん)はい、一色ボートを通して自分らしい生き方を見つけて欲しいと思います。 「自分の生活を楽しくしたい」という思いはみんな持っていると思います。一色ベースに来てローカル体験をすることで、「こんなライフスタイルもあるんだ!」と、それぞれの価値観に合った楽しみ方を見出してくれたら嬉しいです。 そして、その過程で「一色ベース的な価値観」を作っていきたいです。それは、実際に葉山一色に住むローカルが実践している、海で遊んだり自然を満喫しながら、生活するという価値観です。 ー僕も一色ボートを通して「自分らしい生き方」について改めて考えさせられました。今日はどうもありがとうございました! さいごに 夢や想いを語る齋藤さんの目は輝いていた。それは齋藤さん自身が「自分らしいライフスタイル」を実践しているからこそなのだろう。 一色ボートは次々と新しいことに取り組む。「一色ボート」のブランドが浸透することで、避暑地として有名な葉山・一色を代表するブランドになるだろう。また一色という土地にとどまらない有名ブランドになる将来が楽しみだ。