穏やかな空気が広がる沖縄本島北部に位置する大宜味村。耳をすませば、水の音と鳥の鳴き声が聞こえてきます。 いつもの観光とはちょっと違う、沖縄ならではの体験を求めている方におすすめなのが、ここ「HENTONA SABANI」。 HENTONA SABANIでは琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持つ「木造帆船サバニ」を体験することができます。 当記事では体験の概要のご紹介から、実際に体験したHENTONA SABANIの魅力をお伝えいたします。 「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」 ツアーガイドを担当してくれるのは船長の邊土名 徹平(へんとな てっぺい)さん。 邊土名さんは「木造帆船サバニの魅力をより広い世界、より遠い世代へ伝えていく」ために2020年にHENTONA SABANIを立ち上げました。自身がサバニをきっかけに幸せに出会った経験から想いに至ったそうです。 HENTONA SABANIではサバニ大工として造船を行うとともに、帆かけサバニツアーも催行されています。 そんな邊土名さん、「一度サバニに乗れば絶対に魅力を感じてもらえる」と熱く語ります。そこでここからは邊土名さんに伺った木造帆船サバニの魅力やHENTONA SABANIで体験できるツアーについてご紹介いたします。 ▼邊土名さんの想いを伺った記事はこちら! https://spark-pjt.com/post-528/ 木造帆船サバニとは?そしてその3つの特徴的な魅力 今回の記事の主役である「木造帆船サバニ」。 そもそもサバニとは何なのでしょうか?また邊土名さんが伝える木造帆船サバニの魅力はどこにあるのでしょうか? ここでは簡単に木造帆船サバニの概要と魅力について解説します。 実用的に活躍してきたサバニ 木造帆船サバニとは沖縄や周辺の島々で古くから使われてきた、エーク(櫂・パドル)と帆で進む木造帆船です。 一本の木をくり抜いて造る丸木舟をルーツとして持ち、複数の木材をはぎ合わせて造られます。 現代の形になったのは1800年代後半と言われていて、1950年代以降にエンジンやFRPが登場するまで漁や物資の運搬、移動手段としてなど実用的に活躍していました。 木造帆船サバニの3つの大きな魅力 代表的な魅力は3つあります。 人工物でありながら自然に溶け込んでいる点エーク(櫂・パドル)と帆、2つの動力で進む楽しさ沖縄ならではを体感できる点 それでは、それぞれ解説していきます。 人工物でありながら自然に溶け込んでいる点 海にぽつんと浮かぶサバニ。人の手が入った人工物のはずですが、どこか自然に溶け込んでいるような佇まい。 実は全て自然素材で作られています。 ボディを形作る木材はもちろんのこと、木材同士をつなぎ合わせるフンドウと呼ばれるパーツも木製で、打込む釘は竹製です。また船のコーティングにも、自然由来の材料が用いられています。 すべて地球に還る素材で作られているからこそ、自然に溶け込んだ美しさがあります。 エーク(櫂・パドル)と帆、2つの動力で進む楽しさ 木造帆船サバニの動力は2つ。エーク(櫂・パドル)を使って漕ぐ力と、帆を操り風を受けて進む力。 片方ではなく両方の動力があるからこそ、凪のときでも進んでいくことができます。 船上で聞こえるのは周りの自然の音のみ。まるで船ごと自然に溶け込んだかのような感覚を楽しむことができます。 沖縄ならではを体感できる点 琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持ち、沖縄や周辺の島々で古くから使われてきたサバニ。 沖縄には様々な観光資源がありますが、その中でも沖縄でしか体感できない、この島ならではの魅力を求めている方にサバニはうってつけです。 HENTONA SABANIでは、そんな魅力いっぱいの木造帆船サバニに、実際に乗って楽しむことができるんです! HENTONA SABANIでできること HENTONA SABANIでは2種類のアクティビティを提供しています。 帆かけサバニ スノーケルツアー帆かけサバニ クルーズツアー それぞれの詳細と魅力をご紹介します! 帆かけサバニ スノーケルツアー こんな人におすすめ! 船の上も海の中もどちらも存分に楽しみたい方 ツアーの詳細 ツアー料金大人(13歳以上)9,000円(税込)小人(12歳以下)5,000円(税込)料金に含まれるもの・保険料・スノーケル3点セット(マスク、スノーケル、フィン)・ライフジャケット・ウェットスーツツアーのスケジュール・詳細はじめに足の着く場所でスノーケルのレクチャー。初心者でも安心です。サバニに乗ってスノーケリングポイントまで一回目のクルーズ!ポイントに到着してサバニから海へダイブすると、日常では見ることができない、美しい海中世界が待っています。海中をめいっぱい楽しんだ後は、サバニに戻って陸まで二回目のクルーズ!支払い方法現金のみ体験時間2時間所要時間3時間準備していくもの(必須)・水着(服の中に着てお越しください)・濡れても良い履き物(マリンシューズ推奨)・タオル・着替え準備していくもの(あれば便利)・帽子・飲み物 帆かけサバニ クルーズツアー こんな人におすすめ! 泳ぎは苦手だけど沖縄の海を楽しみたい方 小さなお子様がいらっしゃる御家族 ツアーの詳細 ツアー料金大人(13歳以上)6,000円(税込)小人(12歳以下)3,000円(税込)料金に含まれるもの・保険料・ライフジャケットツアーのスケジュール・詳細サバニに乗船して国立公園にも指定されている、美しい塩屋湾のクルーズに出かけよう!ゆったり楽しむも良し。邊土名さんと一緒にエークで漕ぎまくるも良し!支払い方法現金のみ体験時間1時間30分所要時間2時間準備していくもの(必須)・濡れても良い履き物(マリンシューズ推奨)・タオル・着替え準備していくもの(あれば便利)・帽子・飲み物 アクセス 集合場所スノーケルの場合道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター〒905-1318 沖縄県国頭郡大宜味村津波95クルーズの場合HENTONA SABANI〒905-1319 沖縄県国頭郡大宜味村宮城365−3車で行く場合(那覇空港から)・沖縄自動車道と国道58号線(約1時間30分)・国道58号線を北上(約2時間)公共交通機関を使う場合(那覇空港から)バスで約2時間30分駐車場情報駐車場あり 体験したからわかった!帆かけサバニツアーの5つの魅力! 取材に伺ったところ、ご厚意でクルーズツアーを体験させていただくことができました。 実際に体験したからこそわかった、5つの魅力をご紹介します。 自然動力なので静かでゆったりとした時間を楽しめる水面近くで風を感じながら進む爽快感転覆する気がしない!アウトリガーで超安定美しいフィールドを堪能する贅沢!船大工でもある邊土名さんの解説 それでは、それぞれ解説していきます。 【魅力1】自然動力なので静かでゆったりとした時間を楽しめる 帆かけサバニに乗船しているときに海上で聞こえるのは船が水をきる音と、風の音、そして周りの自然の音です。 それも帆かけサバニの動力が、エンジンではなく人力と風だからこその魅力です。 またHENTONA SABANIのフィールドである塩屋湾は内海となっており、穏やかな空気が流れます。 ぜひサバニを現代までつないできた人々に想いを馳せてみてください。 【魅力2】水面近くで風を感じながら進む爽快感 音が静かでゆったりしている帆かけサバニ、一方で風をしっかりと掴めばスピードを楽しむこともできます。 自然動力であっても、上級者が操れば、海況によっては20km/hほどで走るポテンシャルがあるという帆かけサバニ。 ぜひ水中に手や足を入れて体感してみてください。 【魅力3】転覆する気がしない!アウトリガーで超安定 HENTONA SABANIの体験で乗船する帆かけサバニには、お客様の安全が第一という考えのもと、船の安定性を高める役割を持つアウトリガーが取り付けられています。 このアウトリガーがあることで、転覆の恐れが少なくなります。 実際に乗船してみましたが、非常に安定しており、老若男女問わず帆かけサバニを楽しむことができます。 【魅力4】美しいフィールドを堪能する贅沢! HENOTNA SABANIのフィールドである塩屋湾、ここはやんばる国立公園に指定されています。また2021年には日本で5例目となる世界自然遺産の一部として、沖縄島北部が登録されるなど、周辺に豊かな自然が残されています。 HENTONA SABANIではそんな美しいフィールドを堪能することができます。 【魅力5】船大工でもある邊土名さんの解説 邊土名さんはツアーの船長だけでなく、サバニを作る船大工としても活動しています。 HENTONA SABANIでは、日本に数人しかいない現役サバニ大工から直接話を聞くことができます。 船をどのように造っているのか、サバニの詳しい歴史、意外なサバニの知識など、ツアーの時間があっという間になること間違いなしです。 さいごに 今回は沖縄県大宜味村の「HENTONA SABANI」をご紹介いたしました。 国立公園に指定されるほど豊かで穏やかな自然フィールドで、琉球王朝時代から綿々と受け継がれてきた沖縄独自の文化に触れることができる貴重な場所。 ガイドブックには載っていない、よりディープな体験が大宜味村にありました。
静かで穏やかな空気が広がる沖縄県大宜味村。 ここには想いを持って活動する、木造帆船サバニの船大工・邊土名徹平(へんとなてっぺい)さんがいます。 様々な経験をした後に石垣島にてサバニの魅力に出会い、未経験から船大工になり、帆かけサバニツアーを催行するなど、様々な活動に精力的に取り組んでいます。 今回はそんな邊土名さんにサバニにかける想いや、その想いに至った理由について話を聞いてきました。 木造帆船サバニを体験できるツアー ー本日はよろしくお願いします。まずはサバニについて知らない人もいると思うので、簡単にサバニについてご紹介いただけますか? (邊土名さん) よろしくお願いします。 木造帆船サバニとは沖縄や周辺の島々で古くから漁や物資の運搬、移動手段などに使われてきた船です。エーク(櫂)による漕ぐ力と、帆を操作して受ける風の力で進みます。 造船工程で、複数の木材をはぎ合わせる際、金属の釘などを使わずに、木製のチギリ「フンドウ」や、竹製の釘を用いることも特徴です。 HENTONA SABANI様ご提供写真 ー海に浮かぶ木造帆船、沖縄の青い海と空にぴったりで美しいですね!邊土名さんは具体的にどのような活動をされているのでしょうか? (邊土名さん) HENTONA SABANIを立ち上げ、サバニを造る船大工としての活動と、帆かけサバニツアーでの船長兼ガイドとしての活動に取り組んでいます。 ツアーでは老若男女問わず、サバニの魅力を感じていただいていて、とても嬉しいです。 HENTONA SABANI様ご提供写真 ーHPにてお写真を拝見しましたが、参加者の方がとにかく楽しそうにしていますよね!僕もHPの写真を見てこれは魅力的なアクティビティだな!と確信して今回ご連絡させていただきました。 邊土名さんの想い「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」 ー早速ですが、邊土名さんの簡単な経歴や、どのようにしてサバニに出会ったかについてお話をお伺いしてもよろしいですか? (邊土名さん) 沖縄で生まれ育ち、22歳でホテル企業に就職してから、転勤などで日本全国を転々としたのですが、その頃から「なにか沖縄に貢献できる仕事がしたい」という想いが芽生えるようになりました。 そんな中、沖縄は観光立県であるにも関わらず、外国人観光客に対するおもてなしに課題があるのではと感じていた為、”語学力を向上させること、異文化を深く知ること”などを目的に、国外に身を投じることを決め、30歳でホテルを退職後、カナダに移住し一年間を過ごしました。 帰国後、石垣島の旅行会社で働くことになり、八重山諸島の新しい観光素材を発掘する仕事に携わっていたのですが、その仕事の中で石垣島の吉田サバニ造船という場所へ伺ったんです。 そこで海に浮かぶサバニを見て「なんて美しいんだろう」「サバニに一生をかけて携わりたい」と直感的に感じました。 それから一年以上月日が経ったある時期に、「自分が心の底からやりたいことはなんだろう」と自問自答する機会があり、その時に頭に浮かんだのがサバニでした。 そこで旅行会社を退職後、サバニの魅力を知るきっかけとなった、吉田サバニ造船の吉田友厚さんに弟子入りさせていただくことになりました。 HENTONA SABANI様ご提供写真 ーなるほど。サバニとは運命的な出会いをしたんですね!サバニの造船については未経験だったと思うのですが、なぜ弟子入りの決断をされたのでしょうか? (邊土名さん) 理由は2つあります。 1つ目は「自らの手で風を操って船を走らせるという魅力に心の底から惹かれたこと」。 2つ目は「サバニが以前、途絶えかけたという経緯を知って、造船、操船技術を習得し、次の世代につなげたい」と考えるようになったからです。 サバニは、琉球王朝時代の「一本の木をくり抜いて造る丸木舟」をルーツに持ち、その後「複数の木材をはぎ合わせる工法の船」になり、長年引き継がれてきました。 しかし、1950年代以降、エンジンの普及が進み、船の素材としてFRP(繊維強化プラスチック)が主流になったことで、次第に木造帆船のサバニは造られなくなっていきました。 その後、2000年代に入って多くの方々の尽力により、レースやアクティビティなど新たな活躍の場を与えられたことで、木造帆船サバニの魅力が見直されはじめ、今日に至ります。 このような経緯を知ったことで、「この素晴らしい文化を今後も途絶えさせてはいけない。私も次の世代につなぐ一役を担いたい。」という気持ちが強まっていきました。 長年模索し続けてきた「なにか沖縄に貢献できる仕事がしたい」という想い。 その”なにか”とは、自分にとってサバニの魅力を伝えていくことなんだと感じたことがサバニ大工への弟子入りを決心させました。 ーサバニの魅力を伝えていく、とても素敵ですね!強い想いを持って活動なさっていますがその原動力を聞かせてもらえますか? サバニの魅力に惚れ込み、「造船と操船を学んで、次の世代へ引き継ぐ担い手となりたい」という気持ちを持ってはじめた修行でしたが、その後、自分自身がサバニとの出会い、サバニを通した出会いで幸せになったことをきっかけに、サバニが幸せを運ぶ船だと確信するようになりました。 サバニ大工の修行中に最愛の妻と出会うこともできましたし、今は生まれたばかりの息子もいて、本当に心から幸せなんです。 その他にもサバニを通して、お金では得られない幸福、自然と共生することの大切さなど多くを学び、さらには自分のルーツを深く知るきっかけともなりました。現在はそのルーツとなる大宜味村へ移住して、自然に囲まれた、心の豊かな生活を送っています。 そんな自分自身の経験や、サバニに関わる周りの方々が幸せになっていく様子を見て、たくさんの人にサバニを通して得られる幸せを感じてほしい。と考えるようになりました。そこから生まれた想いが「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」です。 HENTONA SABANI様ご提供写真 これまでのキャリアを活かして様々な手段でサバニの魅力を届ける ーここまで熱い想いについてお話をお伺いしました。現在はサバニの魅力を伝えるためにどのような取り組みを行っているのでしょうか。 (邊土名さん) 活動内容としてお伝えした通り、サバニ大工として造船を行いながら、ツアーの船長兼ガイドとして広く楽しんでもらえるようなアクティビティを実施するということがメインですが、 サバニを知ってもらうきっかけとして、インターネットの活用や、オリジナルグッズの販売なども行っています。 HENTONA SABANI様ご提供写真 私は、一度サバニに乗れば絶対に魅力を感じてもらえると強く思っています。一方でサバニの存在自体が十分に知られていないのが現状なので、様々な方法での周知活動を今後さらに強化していく予定です。 ーSNSの写真は本当に楽しそうですよね!これまで様々なキャリアを積まれてきた邊土名さんだからこそ、いい意味で手段を選ばずにサバニの魅力を伝えられてるんですね。 (邊土名さん) 長年に渡りサバニ普及の活動を続けてくださっている先輩方には本当に感謝しており、とても尊敬しています。 その上で、前例にとらわれない取り組みや、時代に合った取り組み、若者向けの取り組みなどを行っていくことも自分の存在意義なのではと考えています。 例えばHENTONA SABANIのグッズを販売している中で「かっこいい、かわいい」と言って身に着けてくださる方がたくさんいらっしゃるだけですごく幸せなのですが、「そこに書いてあるサバニって何?」などの会話からサバニの存在を知ってもらえることもあるようで、とても嬉しく思っています。 そんな小さなやりとりの積み重ねも、サバニファンが増えていくきっかけのひとつとして大切にしていきたいです。 今後突拍子もない取り組みを始めることもあるかもしれませんが、それはあくまで入口であって、全ては「サバニの魅力を伝えていく」という自身で掲げた目標に繋がっているとの考えがあります。 「サバニが過去の栄光として語られるのではなく、現役で活躍し、未来永劫愛され続けてほしい。」 ー2020年に開業されて、3期目に入られたHENTONA SABANIですが、今年はどのような年にされますか?また今後はどのように考えていますか? (邊土名さん) 今年はありがたいことに造船の注文をいただいており、自身の船も含め、年末までひたすらサバニを造り続けていると思います。 ツアーについては、今後も外的要因による影響は続くかと思いますが、そのことに一喜一憂するのではなく、自分自身が現在取り組めること、取り組むべきことにフォーカスして、来てくださるお客様に心から楽しんでもらえるよう、おもてなししていきたいと思います。 また、新たな形での情報発信も手がけていく予定です。 長期の計画としては、スペシャルツアーの催行や、地域のこどもたちとの活動、長距離航海など。他にもたくさんの構想があります。準備が整い次第、順次実行していきたいと思っています。 大きな目標を達成していくには長い年月が必要だと思いますが、私は「一生をかけてサバニに携わる」と、熱意と覚悟を持って決めています。 まだまだ駆け出しの身ですが、これからもサバニを造り続け、サバニに乗り続け、自身の技術を高めていくべく、目の前のことに真摯に取り組んでいきたいと思います。 HENTONA SABANI様ご提供写真 ーお話をお伺いして、僕自身も邊土名さんを通してサバニの魅力が伝わらないわけがないと感じています!今日はありがとうございました。 (邊土名さん) こちらこそありがとうございました! サバニが、過去の栄光として語られるのではなく、現役で活躍し、未来永劫愛され続けてほしいという願いを込めながら、今後も活動を続けていきます。 さいごに 邊土名さんは物腰柔らかだが、内に秘めたる燃える何かを言葉の端々に感じた。邊土名さんの未経験ながらも職人に飛び込む熱意と覚悟。そして一度決めたことを曲げずにやりきる姿勢。 HENTONA SABANIを通してサバニの魅力が世界中に、そしてより遠い世代へ綿々と受け継がれていくと確信した。
穏やかな空気が広がる沖縄本島北部に位置する大宜味村。耳をすませば、水の音と鳥の鳴き声が聞こえてきます。 いつもの観光とはちょっと違う、沖縄ならではの体験を求めている方におすすめなのが、ここ「HENTONA SABANI」。 HENTONA SABANIでは琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持つ「木造帆船サバニ」を体験することができます。 当記事では体験の概要のご紹介から、実際に体験したHENTONA SABANIの魅力をお伝えいたします。 「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」 ツアーガイドを担当してくれるのは船長の邊土名 徹平(へんとな てっぺい)さん。 邊土名さんは「木造帆船サバニの魅力をより広い世界、より遠い世代へ伝えていく」ために2020年にHENTONA SABANIを立ち上げました。自身がサバニをきっかけに幸せに出会った経験から想いに至ったそうです。 HENTONA SABANIではサバニ大工として造船を行うとともに、帆かけサバニツアーも催行されています。 そんな邊土名さん、「一度サバニに乗れば絶対に魅力を感じてもらえる」と熱く語ります。そこでここからは邊土名さんに伺った木造帆船サバニの魅力やHENTONA SABANIで体験できるツアーについてご紹介いたします。 ▼邊土名さんの想いを伺った記事はこちら! https://spark-pjt.com/post-528/ 木造帆船サバニとは?そしてその3つの特徴的な魅力 今回の記事の主役である「木造帆船サバニ」。 そもそもサバニとは何なのでしょうか?また邊土名さんが伝える木造帆船サバニの魅力はどこにあるのでしょうか? ここでは簡単に木造帆船サバニの概要と魅力について解説します。 実用的に活躍してきたサバニ 木造帆船サバニとは沖縄や周辺の島々で古くから使われてきた、エーク(櫂・パドル)と帆で進む木造帆船です。 一本の木をくり抜いて造る丸木舟をルーツとして持ち、複数の木材をはぎ合わせて造られます。 現代の形になったのは1800年代後半と言われていて、1950年代以降にエンジンやFRPが登場するまで漁や物資の運搬、移動手段としてなど実用的に活躍していました。 木造帆船サバニの3つの大きな魅力 代表的な魅力は3つあります。 人工物でありながら自然に溶け込んでいる点エーク(櫂・パドル)と帆、2つの動力で進む楽しさ沖縄ならではを体感できる点 それでは、それぞれ解説していきます。 人工物でありながら自然に溶け込んでいる点 海にぽつんと浮かぶサバニ。人の手が入った人工物のはずですが、どこか自然に溶け込んでいるような佇まい。 実は全て自然素材で作られています。 ボディを形作る木材はもちろんのこと、木材同士をつなぎ合わせるフンドウと呼ばれるパーツも木製で、打込む釘は竹製です。また船のコーティングにも、自然由来の材料が用いられています。 すべて地球に還る素材で作られているからこそ、自然に溶け込んだ美しさがあります。 エーク(櫂・パドル)と帆、2つの動力で進む楽しさ 木造帆船サバニの動力は2つ。エーク(櫂・パドル)を使って漕ぐ力と、帆を操り風を受けて進む力。 片方ではなく両方の動力があるからこそ、凪のときでも進んでいくことができます。 船上で聞こえるのは周りの自然の音のみ。まるで船ごと自然に溶け込んだかのような感覚を楽しむことができます。 沖縄ならではを体感できる点 琉球王朝時代の丸木舟をルーツに持ち、沖縄や周辺の島々で古くから使われてきたサバニ。 沖縄には様々な観光資源がありますが、その中でも沖縄でしか体感できない、この島ならではの魅力を求めている方にサバニはうってつけです。 HENTONA SABANIでは、そんな魅力いっぱいの木造帆船サバニに、実際に乗って楽しむことができるんです! HENTONA SABANIでできること HENTONA SABANIでは2種類のアクティビティを提供しています。 帆かけサバニ スノーケルツアー帆かけサバニ クルーズツアー それぞれの詳細と魅力をご紹介します! 帆かけサバニ スノーケルツアー こんな人におすすめ! 船の上も海の中もどちらも存分に楽しみたい方 ツアーの詳細 ツアー料金大人(13歳以上)9,000円(税込)小人(12歳以下)5,000円(税込)料金に含まれるもの・保険料・スノーケル3点セット(マスク、スノーケル、フィン)・ライフジャケット・ウェットスーツツアーのスケジュール・詳細はじめに足の着く場所でスノーケルのレクチャー。初心者でも安心です。サバニに乗ってスノーケリングポイントまで一回目のクルーズ!ポイントに到着してサバニから海へダイブすると、日常では見ることができない、美しい海中世界が待っています。海中をめいっぱい楽しんだ後は、サバニに戻って陸まで二回目のクルーズ!支払い方法現金のみ体験時間2時間所要時間3時間準備していくもの(必須)・水着(服の中に着てお越しください)・濡れても良い履き物(マリンシューズ推奨)・タオル・着替え準備していくもの(あれば便利)・帽子・飲み物 帆かけサバニ クルーズツアー こんな人におすすめ! 泳ぎは苦手だけど沖縄の海を楽しみたい方 小さなお子様がいらっしゃる御家族 ツアーの詳細 ツアー料金大人(13歳以上)6,000円(税込)小人(12歳以下)3,000円(税込)料金に含まれるもの・保険料・ライフジャケットツアーのスケジュール・詳細サバニに乗船して国立公園にも指定されている、美しい塩屋湾のクルーズに出かけよう!ゆったり楽しむも良し。邊土名さんと一緒にエークで漕ぎまくるも良し!支払い方法現金のみ体験時間1時間30分所要時間2時間準備していくもの(必須)・濡れても良い履き物(マリンシューズ推奨)・タオル・着替え準備していくもの(あれば便利)・帽子・飲み物 アクセス 集合場所スノーケルの場合道の駅おおぎみ やんばるの森ビジターセンター〒905-1318 沖縄県国頭郡大宜味村津波95クルーズの場合HENTONA SABANI〒905-1319 沖縄県国頭郡大宜味村宮城365−3車で行く場合(那覇空港から)・沖縄自動車道と国道58号線(約1時間30分)・国道58号線を北上(約2時間)公共交通機関を使う場合(那覇空港から)バスで約2時間30分駐車場情報駐車場あり 体験したからわかった!帆かけサバニツアーの5つの魅力! 取材に伺ったところ、ご厚意でクルーズツアーを体験させていただくことができました。 実際に体験したからこそわかった、5つの魅力をご紹介します。 自然動力なので静かでゆったりとした時間を楽しめる水面近くで風を感じながら進む爽快感転覆する気がしない!アウトリガーで超安定美しいフィールドを堪能する贅沢!船大工でもある邊土名さんの解説 それでは、それぞれ解説していきます。 【魅力1】自然動力なので静かでゆったりとした時間を楽しめる 帆かけサバニに乗船しているときに海上で聞こえるのは船が水をきる音と、風の音、そして周りの自然の音です。 それも帆かけサバニの動力が、エンジンではなく人力と風だからこその魅力です。 またHENTONA SABANIのフィールドである塩屋湾は内海となっており、穏やかな空気が流れます。 ぜひサバニを現代までつないできた人々に想いを馳せてみてください。 【魅力2】水面近くで風を感じながら進む爽快感 音が静かでゆったりしている帆かけサバニ、一方で風をしっかりと掴めばスピードを楽しむこともできます。 自然動力であっても、上級者が操れば、海況によっては20km/hほどで走るポテンシャルがあるという帆かけサバニ。 ぜひ水中に手や足を入れて体感してみてください。 【魅力3】転覆する気がしない!アウトリガーで超安定 HENTONA SABANIの体験で乗船する帆かけサバニには、お客様の安全が第一という考えのもと、船の安定性を高める役割を持つアウトリガーが取り付けられています。 このアウトリガーがあることで、転覆の恐れが少なくなります。 実際に乗船してみましたが、非常に安定しており、老若男女問わず帆かけサバニを楽しむことができます。 【魅力4】美しいフィールドを堪能する贅沢! HENOTNA SABANIのフィールドである塩屋湾、ここはやんばる国立公園に指定されています。また2021年には日本で5例目となる世界自然遺産の一部として、沖縄島北部が登録されるなど、周辺に豊かな自然が残されています。 HENTONA SABANIではそんな美しいフィールドを堪能することができます。 【魅力5】船大工でもある邊土名さんの解説 邊土名さんはツアーの船長だけでなく、サバニを作る船大工としても活動しています。 HENTONA SABANIでは、日本に数人しかいない現役サバニ大工から直接話を聞くことができます。 船をどのように造っているのか、サバニの詳しい歴史、意外なサバニの知識など、ツアーの時間があっという間になること間違いなしです。 さいごに 今回は沖縄県大宜味村の「HENTONA SABANI」をご紹介いたしました。 国立公園に指定されるほど豊かで穏やかな自然フィールドで、琉球王朝時代から綿々と受け継がれてきた沖縄独自の文化に触れることができる貴重な場所。 ガイドブックには載っていない、よりディープな体験が大宜味村にありました。
静かで穏やかな空気が広がる沖縄県大宜味村。 ここには想いを持って活動する、木造帆船サバニの船大工・邊土名徹平(へんとなてっぺい)さんがいます。 様々な経験をした後に石垣島にてサバニの魅力に出会い、未経験から船大工になり、帆かけサバニツアーを催行するなど、様々な活動に精力的に取り組んでいます。 今回はそんな邊土名さんにサバニにかける想いや、その想いに至った理由について話を聞いてきました。 木造帆船サバニを体験できるツアー ー本日はよろしくお願いします。まずはサバニについて知らない人もいると思うので、簡単にサバニについてご紹介いただけますか? (邊土名さん) よろしくお願いします。 木造帆船サバニとは沖縄や周辺の島々で古くから漁や物資の運搬、移動手段などに使われてきた船です。エーク(櫂)による漕ぐ力と、帆を操作して受ける風の力で進みます。 造船工程で、複数の木材をはぎ合わせる際、金属の釘などを使わずに、木製のチギリ「フンドウ」や、竹製の釘を用いることも特徴です。 HENTONA SABANI様ご提供写真 ー海に浮かぶ木造帆船、沖縄の青い海と空にぴったりで美しいですね!邊土名さんは具体的にどのような活動をされているのでしょうか? (邊土名さん) HENTONA SABANIを立ち上げ、サバニを造る船大工としての活動と、帆かけサバニツアーでの船長兼ガイドとしての活動に取り組んでいます。 ツアーでは老若男女問わず、サバニの魅力を感じていただいていて、とても嬉しいです。 HENTONA SABANI様ご提供写真 ーHPにてお写真を拝見しましたが、参加者の方がとにかく楽しそうにしていますよね!僕もHPの写真を見てこれは魅力的なアクティビティだな!と確信して今回ご連絡させていただきました。 邊土名さんの想い「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」 ー早速ですが、邊土名さんの簡単な経歴や、どのようにしてサバニに出会ったかについてお話をお伺いしてもよろしいですか? (邊土名さん) 沖縄で生まれ育ち、22歳でホテル企業に就職してから、転勤などで日本全国を転々としたのですが、その頃から「なにか沖縄に貢献できる仕事がしたい」という想いが芽生えるようになりました。 そんな中、沖縄は観光立県であるにも関わらず、外国人観光客に対するおもてなしに課題があるのではと感じていた為、”語学力を向上させること、異文化を深く知ること”などを目的に、国外に身を投じることを決め、30歳でホテルを退職後、カナダに移住し一年間を過ごしました。 帰国後、石垣島の旅行会社で働くことになり、八重山諸島の新しい観光素材を発掘する仕事に携わっていたのですが、その仕事の中で石垣島の吉田サバニ造船という場所へ伺ったんです。 そこで海に浮かぶサバニを見て「なんて美しいんだろう」「サバニに一生をかけて携わりたい」と直感的に感じました。 それから一年以上月日が経ったある時期に、「自分が心の底からやりたいことはなんだろう」と自問自答する機会があり、その時に頭に浮かんだのがサバニでした。 そこで旅行会社を退職後、サバニの魅力を知るきっかけとなった、吉田サバニ造船の吉田友厚さんに弟子入りさせていただくことになりました。 HENTONA SABANI様ご提供写真 ーなるほど。サバニとは運命的な出会いをしたんですね!サバニの造船については未経験だったと思うのですが、なぜ弟子入りの決断をされたのでしょうか? (邊土名さん) 理由は2つあります。 1つ目は「自らの手で風を操って船を走らせるという魅力に心の底から惹かれたこと」。 2つ目は「サバニが以前、途絶えかけたという経緯を知って、造船、操船技術を習得し、次の世代につなげたい」と考えるようになったからです。 サバニは、琉球王朝時代の「一本の木をくり抜いて造る丸木舟」をルーツに持ち、その後「複数の木材をはぎ合わせる工法の船」になり、長年引き継がれてきました。 しかし、1950年代以降、エンジンの普及が進み、船の素材としてFRP(繊維強化プラスチック)が主流になったことで、次第に木造帆船のサバニは造られなくなっていきました。 その後、2000年代に入って多くの方々の尽力により、レースやアクティビティなど新たな活躍の場を与えられたことで、木造帆船サバニの魅力が見直されはじめ、今日に至ります。 このような経緯を知ったことで、「この素晴らしい文化を今後も途絶えさせてはいけない。私も次の世代につなぐ一役を担いたい。」という気持ちが強まっていきました。 長年模索し続けてきた「なにか沖縄に貢献できる仕事がしたい」という想い。 その”なにか”とは、自分にとってサバニの魅力を伝えていくことなんだと感じたことがサバニ大工への弟子入りを決心させました。 ーサバニの魅力を伝えていく、とても素敵ですね!強い想いを持って活動なさっていますがその原動力を聞かせてもらえますか? サバニの魅力に惚れ込み、「造船と操船を学んで、次の世代へ引き継ぐ担い手となりたい」という気持ちを持ってはじめた修行でしたが、その後、自分自身がサバニとの出会い、サバニを通した出会いで幸せになったことをきっかけに、サバニが幸せを運ぶ船だと確信するようになりました。 サバニ大工の修行中に最愛の妻と出会うこともできましたし、今は生まれたばかりの息子もいて、本当に心から幸せなんです。 その他にもサバニを通して、お金では得られない幸福、自然と共生することの大切さなど多くを学び、さらには自分のルーツを深く知るきっかけともなりました。現在はそのルーツとなる大宜味村へ移住して、自然に囲まれた、心の豊かな生活を送っています。 そんな自分自身の経験や、サバニに関わる周りの方々が幸せになっていく様子を見て、たくさんの人にサバニを通して得られる幸せを感じてほしい。と考えるようになりました。そこから生まれた想いが「木造帆船サバニの魅力を伝えていく。より広い世界、より遠い世代へ。」です。 HENTONA SABANI様ご提供写真 これまでのキャリアを活かして様々な手段でサバニの魅力を届ける ーここまで熱い想いについてお話をお伺いしました。現在はサバニの魅力を伝えるためにどのような取り組みを行っているのでしょうか。 (邊土名さん) 活動内容としてお伝えした通り、サバニ大工として造船を行いながら、ツアーの船長兼ガイドとして広く楽しんでもらえるようなアクティビティを実施するということがメインですが、 サバニを知ってもらうきっかけとして、インターネットの活用や、オリジナルグッズの販売なども行っています。 HENTONA SABANI様ご提供写真 私は、一度サバニに乗れば絶対に魅力を感じてもらえると強く思っています。一方でサバニの存在自体が十分に知られていないのが現状なので、様々な方法での周知活動を今後さらに強化していく予定です。 ーSNSの写真は本当に楽しそうですよね!これまで様々なキャリアを積まれてきた邊土名さんだからこそ、いい意味で手段を選ばずにサバニの魅力を伝えられてるんですね。 (邊土名さん) 長年に渡りサバニ普及の活動を続けてくださっている先輩方には本当に感謝しており、とても尊敬しています。 その上で、前例にとらわれない取り組みや、時代に合った取り組み、若者向けの取り組みなどを行っていくことも自分の存在意義なのではと考えています。 例えばHENTONA SABANIのグッズを販売している中で「かっこいい、かわいい」と言って身に着けてくださる方がたくさんいらっしゃるだけですごく幸せなのですが、「そこに書いてあるサバニって何?」などの会話からサバニの存在を知ってもらえることもあるようで、とても嬉しく思っています。 そんな小さなやりとりの積み重ねも、サバニファンが増えていくきっかけのひとつとして大切にしていきたいです。 今後突拍子もない取り組みを始めることもあるかもしれませんが、それはあくまで入口であって、全ては「サバニの魅力を伝えていく」という自身で掲げた目標に繋がっているとの考えがあります。 「サバニが過去の栄光として語られるのではなく、現役で活躍し、未来永劫愛され続けてほしい。」 ー2020年に開業されて、3期目に入られたHENTONA SABANIですが、今年はどのような年にされますか?また今後はどのように考えていますか? (邊土名さん) 今年はありがたいことに造船の注文をいただいており、自身の船も含め、年末までひたすらサバニを造り続けていると思います。 ツアーについては、今後も外的要因による影響は続くかと思いますが、そのことに一喜一憂するのではなく、自分自身が現在取り組めること、取り組むべきことにフォーカスして、来てくださるお客様に心から楽しんでもらえるよう、おもてなししていきたいと思います。 また、新たな形での情報発信も手がけていく予定です。 長期の計画としては、スペシャルツアーの催行や、地域のこどもたちとの活動、長距離航海など。他にもたくさんの構想があります。準備が整い次第、順次実行していきたいと思っています。 大きな目標を達成していくには長い年月が必要だと思いますが、私は「一生をかけてサバニに携わる」と、熱意と覚悟を持って決めています。 まだまだ駆け出しの身ですが、これからもサバニを造り続け、サバニに乗り続け、自身の技術を高めていくべく、目の前のことに真摯に取り組んでいきたいと思います。 HENTONA SABANI様ご提供写真 ーお話をお伺いして、僕自身も邊土名さんを通してサバニの魅力が伝わらないわけがないと感じています!今日はありがとうございました。 (邊土名さん) こちらこそありがとうございました! サバニが、過去の栄光として語られるのではなく、現役で活躍し、未来永劫愛され続けてほしいという願いを込めながら、今後も活動を続けていきます。 さいごに 邊土名さんは物腰柔らかだが、内に秘めたる燃える何かを言葉の端々に感じた。邊土名さんの未経験ながらも職人に飛び込む熱意と覚悟。そして一度決めたことを曲げずにやりきる姿勢。 HENTONA SABANIを通してサバニの魅力が世界中に、そしてより遠い世代へ綿々と受け継がれていくと確信した。